はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

コロンビア中銀、高額送金の実証実験にリップル社のプラットフォームを採用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コロンビア中銀とMinTIC

米リップル社は15日、コロンビアの中央銀行(Banco de la República)と情報通信技術省(MinTIC)と提携し、高額送金(High-Value Payment)システムにおけるブロックチェーン技術の実証試験を進めることを公表した。

コロンビア中央銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)とステーブルコインの開発をサポートするリップル社のプラットフォーム「Ripple CBDC Platform」を活用。2023年を通じて高額送金システムのさまざまなシナリオのシミュレーションを行う予定だ。コロンビアのICT大臣Mauricio Lizcanoは次のように述べている。

MinTICが進めるブロックチェーン実験(第三段階)の主な目的は、ブロックチェーン技術が持つ速度、スケーラビリティ、透明性のメリットが、決済システムとデータ管理の革新にどのように寄与できるかを、具体的な応用試験を通じて国家や地方自治体に教育することだ。

リップル社は公共部門へのブロックチェーン技術導入のさらなる展開に向けて意欲を示している。同社の中央銀行エンゲージメントとCBDCの担当VPであるJames Wallis氏は「Ripple CBDC Platformの導入によって、公共部門でのブロックチェーン技術の活用を促進し、革新的な道筋を切り開くことが可能になる」と語り、続けて次のように述べた。

この提携は、我々がイノベーションと効率の向上にコミットしていることを証明しており、結果的には公共機関が安全かつ透明な取引を最大限に活用できるようになる。

コロンビアのブロックチェーン技術会社Peersyst Technologyが、MinTICと直接提携を結んでいる。同社のCEO(最高経営責任者)Ferran Prat氏は次のように述べている。

ラテンアメリカにおけるブロックチェーン技術実装のリーダーであるMinTICとの提携には厳格な基準を要する。決済や中央銀行向けの技術について、リップル社は業界の先導者であり、コロンビア中央銀行の高額送金システムに対する技術的可能性を追求する上で最良のパートナーの一つだ。

Ripple CBDC Platformとは

リップル社が2023年5月にリリースしたRipple CBDC Platformは、分散型台帳ネットワーク「XRPレジャー」の技術をベースにプライベート版として開発された。このプラットフォームは中央銀行や政府、金融機関などを対象に、デジタル通貨の全ユースケースを一元管理する一連の機能を提供し、カスタマイズも可能だ。

過去には、いくつかの主要銀行がRipple CBDC Platformを採用している。今年4月には、リップル社がモンテネグロ中央銀行と協力し、CBDCまたは国家安定コインのテストを模索すると発表した。

さらに5月には、リップル社が香港金融管理局(HKMA)と富邦銀行の「e-HKD試験運用プログラム」に参加し、不動産資産のトークン化を実現するユースケースを推進すると公表した。このプログラムではRipple CBDC Platformを活用し、デジタル香港ドル(e-HKD)や不動産トークンの発行と流通、貸付(融資)機能の検証が行われる。

関連:リップル社が香港のCBDC試験運用プログラムに参画、不動産資産トークン化の可能性追求

XRP台帳(XRPL)とは

XRPLはグローバルな開発者コミュニティが主導するオープンソース、パブリック、分散型のレイヤー1ブロックチェーン。決済、分散型金融、トークン化など、さまざまなサービスやユースケースを可能にする。

リップル社のコミュニケーション担当シニアディレクターChenni Xu氏によると、高速でエネルギー効率に優れ、信頼性が高い。開発の容易さ、低い取引コスト、知識豊富なコミュニティにより、XRPLの無駄のない効率的な機能セットに影響を与えることなく、最も要求の厳しいプロジェクトを実行できる強力なオープンソースの基盤を開発者に提供する。

関連:リップル社、CBDCとステーブルコインのプラットフォーム立ち上げ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/29 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
06:00
ビットコイン取引が快適なのは?手数料・板の厚み・ツールの充実度で主要取引所を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧