はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

リップル社、CBDCとステーブルコインのプラットフォーム立ち上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央銀行などに向けたCBDCプラットフォーム

リップル社は18日、CBDC(中央銀行デジタル通貨)とステーブルコイン開発のための新プラットフォームを立ち上げたと発表した。

このプラットフォームは一連のサービスを提供するもので、中央銀行、政府、金融機関などをユーザーとして想定している。ユーザーは、CBDCとステーブルコインを発行、管理、取引、償還することが可能だ。

リップル社のジェームズ・ウォリス中央銀行・CBDC担当責任者は、次のように説明した。

当社はすでに何か国かの中央銀行と提携しており、このプラットフォームが、CBDC導入のための計画を策定したり、技術上の戦略を探っている様々な中央銀行や政府にとってソリューションになると考えている。

このプラットフォームの革新的な機能は、国内および国境を越えた支払いの即時決済を可能にし、リスクを軽減し、デジタル通貨を迅速に送受信してユーザーエクスペリエンスを向上させる。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

ウォレット機能なども提供

今回発表されたプラットフォームは、CBDC発行のため2021年に導入されたプライベート台帳の強化版だ。XRP台帳(XRPL)を使用していることは変わりないが、エネルギー効率の高い新しい技術に支えられている。

また、オペレーター機能を使うことにより大量のデジタル通貨を保有する機関は、機関ユーザー同士の決済、および流通機能を管理できる。

さらに、エンドユーザー向けのデジタルウォレットも提供。企業や消費者などリテールのエンドユーザーが、デジタル通貨を安全に保管し、現地の決済アプリや銀行アプリを使うのと同様に、商品やサービスの代金支払いと代金受け取りが可能だ。

ウォレット機能では、オフラインのトランザクションや、スマートフォンを使用しない使用例も用意されている。

CBDCで各国とパートナーシップ

リップル社は様々な国と、CBDCの開発などでパートナーシップを結んでいるところだ。

最近の事例では1月、バルカン半島に位置するヨーロッパの国モンテネグロとの提携を発表。デジタル通貨やステーブルコインを構築する実証実験プロジェクトを開始している。

関連東欧モンテネグロ、リップル社とデジタル通貨の実証実験へ

その他に、2022年より、デジタル通貨に特化したシンクタンクであるデジタル・ユーロ協会(DEA)と共同で、CBDCの研究開発に取り組んでいる。2021年にはブータン王国の中央銀行とも、リップル社のCBDC台帳を用いた決済や国際送金の試験運用への取り組みを開始した。

2021年には、パラオ共和国ともクロスボーダー決済及び米ドル裏付けステーブルコインの戦略開発に焦点を当ててパートナーシップを締結している。

パラオ共和国のスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領は、リップル社との提携は「国民により広い金融アクセスを提供するような、金融イノベーションとテクノロジーの道を切り開いていく取り組みの一環」だと述べた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧