はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の市場整備に遅れをとるイギリスが、2年以内に世界のリーダーになれる可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イギリスに求められる仮想通貨規制
現在のイギリスの仮想通貨市場は「未開拓」とも呼べる現状にあり、これを規制すべきだと、水曜日、同国の議員らが委員会の場で発言した。イギリス政府は仮想通貨の取引等について注意喚起は行っているものの、具体的な規制にはこれまで取り組んでおらず、国内から批判を集めている。
イギリスはブロックチェーン・仮想通貨市場のリーダーになれるか
今月16日には、2020年までにイギリスがブロックチェーンと仮想通貨の市場で世界を牽引して行くことになる可能性があるという調査報告書が発表された。しかし、ブロックチェーン技術の採用推進に関しても政府の対応は鈍く、この新技術への取り組みを急かす声が上がっている。

イギリスに求められる仮想通貨規制

現在のイギリスの仮想通貨市場は「未開拓」ともよべる現状にあり、消費者保護の不完全さ、ハッキングへの脆弱性、振れ幅の大きく不安定な価格などの問題を抱えているため、これを規制すべきだと、水曜日、同国の議員らが発言しました。

今回の財務省特別委員会によれば、イギリス政府の仮想通貨市場への対応は曖昧で持続不可能なもので、消費者を保護し、マネーロンダリングのような違法な利用をさせないように対応する必要があるとのことです。

また、委員会は、今後の規制にあたりイギリスが既存金融市場に引き続き仮想通貨市場でも世界の中心となる可能性はあるとしつつ、多大なリスクを犯してでも成長を促す価値がこの市場にあるのか見極めが必要だとしました。

仮想通貨は決済にも使え、オンラインの取引所で取引ができ、その利用はどんどん拡大して来ました。

イギリスの金融の規制を担当する金融行動監視機構(FCA)は、仮想通貨を含む詐欺への注意喚起等を行っていますが、包括的なルールの設定がなされていないとして議員からは批判を集めています。

同委員会の委員長を務めるNicky Morgan氏は以下のように述べました。

政府や規制機関は、弱々しい警告を投資家に向けて発するばかりで、実際に行動には移していない。

また、同委員会で提出された報告書では、仮想通貨取引所やICOに関して定めた法律を制定することが、仮想通貨市場の規制への一番の近道であると記されていました。

イギリスはブロックチェーン・仮想通貨市場のリーダーになれるか

イギリスの仮想通貨自主規制団体CryptoUKの代表であるIqbal Gandham氏は、以下のように述べます。

イギリスを世界の仮想通貨市場のリーダーとするための同国市場の成長と、安全性の確保の両面でほど良いバランスを保った規制を政府は導入すべきだ。

事実、今月16日には2020年までにイギリスがブロックチェーンと仮想通貨の市場で世界を牽引して行くことになる可能性があるという調査報告が発表されています。

特にブロックチェーンに関しては、イギリスは昨年から現在にかけ、ブロックチェーン関連の企業に約5億ポンド(約738億円)以上の投資を行って来ました。

この最新の調査報告書によれば、ブロックチェーン技術はまだ黎明期にあり、今後イギリスがこの業界を牽引して行く可能性はあるとのことです。

また、オックスフォード大学の教授らがブロックチェーン専門の大学の設立に取り組んでいたり、イギリス国立公文書館がブロックチェーン技術の採用にのりだすなど、新技術採用への意欲は高いようです。

一方で、政府のブロックチェーン技術採用への対応は鈍く、同国大臣から、この業界を権威する存在となるべく政府はブロックチェーン技術に注目すべきだとするレポートも提出されていました。

仮想通貨に話を戻すと、現在では未だ仮想通貨市場への具体的な規制を実施している地域は少ない状況です。

そうした中で日本や韓国、中国は具体的な規制を始めています。

日本は昨年、国レベルで仮想通貨取引所を監査する、世界初の国となりました。

また、中国や韓国では仮想通貨に対して、厳しい取り締まりがなされています。

これらと対照的なのが西欧諸国で、アメリカでは証券取引委員会が、仮想通貨が有価証券や既存の法の規制下にあたるものかを検討していますが、具体的な処置には出ていません。

EUも、仮想通貨市場の小ささゆえに規制を避けて来ていましたが、EU単位でも統一されたルールを定めるべきだというレポートも報告されています。

CoinPostの関連記事

リップル社:イギリスの規制当局に「より適切なルール整備」を要求
仮想通貨の規制問題に取り組むリップル社の「Ryan Zagone」氏は、イギリスの規制当局に対し、他国に先駆けている「日本の規制方針」を参考にしたルール整備の必要性を訴求。適切な規制は、”ガードレールのようなもの”と表現しました、
欧州連合で新しい仮想通貨規制の動き:ICO基準設定と欧州共通ルールの設立へ
欧州議会で、ICOに対する新たな規制の基準設定を模索する動きが確認された。影響力の大きい国々のリーダーに対し、ヨーロッパ共通の仮想通貨に対するルールを採用するよう呼びかけるとされている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:10
OKXとスタンダード・チャータード、機関投資家向けサービスを欧州へ拡大
仮想通貨取引所OKXは、スタンダード・チャータード銀行とのパートナーシップ拡大を発表。機関投資家が資産を同銀で保有したまま残高をOKXに反映させる機能を欧州経済領域でもローンチした。
06:45
米SEC委員長「仮想通貨規制は10年遅れ」、イノベーション促進へ方針転換
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨規制の遅れを認め、業界発展を最優先課題に位置づけた。イノベーション免除制度の導入やトークン化推進により、海外流出企業の呼び戻しを目指している。
06:30
複数の仮想通貨企業幹部も出席、トランプ大統領がホワイトハウス舞踏室建設の資金調達ディナー開催
トランプ米大統領は建設中のホワイトハウス舞踏室への資金提供を約束した企業を招いたディナーを開催した。仮想通貨業界ではジェミニの共同創業者やコインベース、リップルの幹部も出席。
06:10
OKXが6銘柄の上場廃止を発表、10月23日に取引停止へ
仮想通貨取引所OKXはSLERF、ALPHA、BADGER、OAS、MLN、AIDOGEの6銘柄の現物取引ペアを10月23日に上場廃止すると発表した。上場基準を満たさないことが理由となった。
06:02
ロビンフッド、ASTER・XPL・VIRTUALの3銘柄を新規上場
ロビンフッドは16日、分散型取引所プラットフォームのASTER、ステーブルコイン決済特化のXPL、AI統合プロトコルのVIRTUALの3銘柄を新規上場したと発表した。
05:45
ブラックロック、米ステーブルコイン規制対応のマネーマーケットファンドを提供へ
ブラックロックはジーニアス法に対応するマネーマーケットファンドBSTBLを刷新したとCNBCが報じた。ステーブルコイン発行者向けに国債重視のマンデートで再設計された。
05:30
リップルが企業財務事業に参入、Gトレジャリーを150億円で買収
リップルは財務管理システムの世界的リーダーであるGトレジャリーを10億ドルで買収すると発表した。数兆ドル規模の企業財務市場(DAT)に参入し、大手企業顧客への直接アクセスを獲得する狙いだ。
10/16 木曜日
21:37
バイナンスが韓国の仮想通貨取引所Gopaxを買収 4年ぶりの韓国市場復帰へ
バイナンスが韓国の仮想通貨取引所Gopaxの買収を完了。2年半の規制審査を経て承認され、2021年の撤退以来、4年ぶりに韓国市場へ復帰。流動性危機の救済として始まった買収が実現。
16:52
Paxos、PYUSD300兆ドル誤発行で緊急対応 セキュリティ被害はなし
PayPalステーブルコインPYUSDの発行元Paxosが300兆ドルを誤発行後、約20分で全量焼却した。内部技術エラーが原因で、セキュリティ侵害や顧客資金への影響はないと発表。
15:58
エリック・トランプが不動産トークン化プロジェクトを発表 1000ドルから取得可能に
エリック・トランプ氏が不動産のトークン化プロジェクトを発表した。WLFIとUSD1を活用し、少額から不動産の部分所有が可能に。従来の高額投資や低い流動性といった課題を解決し、不動産投資の民主化を目指す。
12:25
ビットコイン市場はリセット局面 市場回復の鍵は?=Glassnode週間レポート
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新レポートを発表。米国の関税懸念で190億ドル規模のレバレッジ解消後、ETFや先物など市場動向と今後を分析している。
12:13
様子見基調のビットコイン、市場は緊迫化する米中貿易摩擦の行方を注視
ビットコインは111,500ドルで推移。トランプ関税ショックで100億ドル超のレバレッジが解消され、デリバティブ市場がリセット。重要な価格レンジ内で市場の方向性が注目される局面に。米中貿易摩擦の行方が焦点。
10:39
CMEグループ、SOLおよびXRP先物オプションの取引開始を発表 機関投資家向けヘッジ手段が拡大
世界最大級のデリバティブ取引所を運営するCMEグループは14日、ソラナとXRP先物オプションの初取引を発表した。XRP先物オプションの初取引は10月12日にWintermuteとSuperstateの間で、ソラナ先物オプションの初取引は13日にCumberland DRWとGalaxyの間で執行された。
10:20
ソニー銀行、米国で国家銀行免許を申請
ソニー銀行は、米国で国家銀行免許を取得するために申請書を提出。子会社が仮想通貨を含む事業を計画しており、米ドルステーブルコインの発行、カストディサービス、デジタル資産運用サービスなどを行うという。
09:45
BNBチェーン、中国招商銀行の5,700億円規模MMFをトークン化
BNBチェーンが中国招商銀行CMBによる38億ドル規模のマネーマーケットファンドをオンチェーン化する。CMBMINTとCMBIMINTトークンでDeFi運用も可能になる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧