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「米SECはビットコイン現物ETFの承認を避けられない」クレイトン前委員長が見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン現物ETFの見通し

米証券取引委員会(SEC)の前委員長であるジェイ・クレイトン氏は1日、CNBCの「Squawk Box」に出演し、米SECが暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)を承認することは避けられないとの見解を示した。

承認時期までは予想していないが、SECが先物ETFを認可していることに言及し、現物ETFと先物ETFを区別する状態は永遠には続かないとの見方を示している。

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

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クレイトン氏は2017年5月、トランプ前大統領の指名によってSECの委員長に就任。その後、任期を前倒しして2020年12月に退任した。今回クレイトン氏はビットコイン現物ETFの承認に肯定的な見方を示したが、自身が委員長だった時は価格操作などの懸念を理由に、各社の現物ETF申請を全て認可しなかった。

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SECではその後、臨時委員長の期間を経て、2021年4月から現在のゲイリー・ゲンスラー氏が委員長に就任。ゲンスラー氏が率いるSECは、同年10月に初めてビットコインの先物ETFを認可した。

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ビットコインの先物ETFと現物ETFをSECが区別していることについては、クレイトン氏以外からも疑問の声が多く上がっている。仮想通貨運用企業グレースケールとSECとの裁判では、裁判所も「SECは他の類似商品との違いを説明できていない」と指摘した。

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現物ETFの現状

上記のような指摘を裁判所が行ったのは先月の29日。まだ時間が経過していないこともあり、その後もSECはビットコイン現物ETFの認否の判断を延期している。

判断の延期が続く中、2日にはBitwiseが現物ビットコインETFの申請を取り下げたことが明らかになった。取り下げた背景にはSECが判断を延期したことがあるようで「当ファンド(ETF)は投資家に資本増価を提供することを目指していたが、投資目的を達成できる保証はなくなった」と述べている。

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なお、裁判の判決直後であることや、これまでの状況からもSECが判断を延期することは予想されていた。クレイトン氏は、時期は明確ではないが、いつかはSECがビットコイン現物ETFを承認するとの見方を示している。

SECの認否の判断については来月7日に、GlobalXが申請したビットコイン現物ETFが最初の期限を迎える。

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