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アニメスタイルRPGの革命を目指す、開発スタジオ「Pahdo Labs」が22億円資金調達 生成AIツールでユーザーのコンテンツ制作支援

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

次世代アニメゲーム開発とAIツール

米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は11日、アニメスタイルのRPG(ロールプレイングゲーム)「Halcyon Zero」を開発中の「Pahdo Labs」のシリーズA資金調達ラウンドを主導したと発表した。資金調達額は約22億円(1,500万ドル)。

Pahdo Labsは2021年に設立されたゲーム開発スタジオで、ニューヨークに拠点を置く。Halcyon Zeroは、生成AIによって強化されたクリエーター用ツールを提供し、プレーヤーによるコンテンツ改造(MOD)や、独自のアニメ世界の創作をサポートすることが大きな特徴の一つだ。

Pahdo Labsの創設者であるダニエル・ゾウ(Daniel Zou)氏は、同社が目指しているのは、プレイヤー自身が、生成AIツールを利用して独自の仮想世界を構築できる能力を与えることにより、アニメRPGジャンルに革命を起こすことだと述べた。

a16zのゲーム投資部門「a16z Games」のゼネラルパートナー、ジョナサン・ライ氏は、「生成AIツールによって、創作への参入障壁が低くなったことにより、プレイヤーの創造性の速度は今日、転換点を迎えたと考えている」と主張。「AIが支援するユーザー生成コンテンツ(UGC)が、IPをダイナミックで終わりのないゲーム・フランチャイズに変える可能性に胸が高鳴る思いだ」と述べた。

ライ氏のツイートによると、a16z主導の資金調達ラウンドには、Pear VC、BoxGroup、Long Journey Ventures、Neo、Global Founders Capital 、ソーシャルゲーム「Zynga」の創設者Mark Pincus氏が参加した。

関連:Web3ゲーム企業Mythical Games、a16zやARK Investなどから53億円調達

アニメの可能性

a16z Gamesは、メディアとしてのアニメを「世界中で爆発的な広がりと文化的影響力を持っている」と高く評価。その影響力の具体例として、以下を挙げた。

  • Z世代の69%、ネットフリックス加入者の半数がアニメを視聴、視聴時間は前年比20%増
  • アニメのアバターを使ったライブストリーミング「Vtube」はTwitchで前年比350%以上成長
  • アニメゲームは2022年に約2兆4,900億円(170億ドル)の収益を生み出し、モバイルゲーム業界全体の2割近くを占める
  • アクションRPG「原神」は2020年以降、約4,390億円(30億ドル)以上の収益を上げている

アニメファンは、お気に入りキャラクターなどのIPに「情熱」を持っており、自身でコンテンツを生成することに関心があり、その多くがコンテンツクリエーターになっているため、UCGの需要が高いとa16zは指摘。

同社は、アニメゲームと生成AIで強化されたUGCプラットフォームという両輪を兼ね備えた、Halcyon Zeroに大きな可能性を見出したようだ。

AIへの投資

a16zは、さまざまなテクノロジー分野への投資を行うベンチャーキャピタルで、その運用資産は約5兆1,300億円(350億ドル)。AI分野へも活発な投資を行っている。

今年3月、同社はチャットボット開発会社「Character AI」の約219億円(1億5,000万ドル)のシリーズA資金調達ラウンドを主導した。Character AIは実在の人物や、歴史上や架空の人物に基づいたキャラクターとチャットできるサービス。

6月には、同社の暗号資産(仮想通貨)投資部門a16z cryptoは、英国に本拠を置く拠点とするAIスタートアップ「Gensyn AI」の約63億円(4,300万ドル)のシリーズA資金調達ラウンドを主導。Gensyn AIは「分散型の機械学習コンピューティング・プロトコル」と、共同創設者ベン・フィールディング氏は定義している。

機械学習モデルをトレーニングできる開発者と、機械学習モデルをトレーニングしてほしい人をつなぐ、ブロックチェーンを土台としたマーケットプレイスで、スマートコントラクトでトレーニング終了を検証後、開発者に報酬を与える仕組みとだという。

AIシステムの構築には、大規模な計算能力へのアクセスとデータセンターが必要とされるが、Gensynのサービスによりスタートアップ企業にも公平な競争の場が与えられると、a16zは評価している。

関連:米a16z、ブロックチェーン基盤の機械学習マーケットプレイス「Gensyn AI」に出資

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