はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

グーグルクラウド、ポリゴンのバリデーターに参加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グーグルクラウドとの戦略的協力関係

グーグルクラウドが、ポリゴン(Polygon)のバリデーターとして参加していることが明らかになった。グーグルクラウド Singaporeの公式X(ツイッター)アカウントは30日、Polygon PoSネットワークのバリデーターとして稼働しており、「ネットワークのセキュリティ、ガバナンス、分散化に100以上の他のバリデーターと共に貢献していること」を確認した。

グーグルクラウドと開発会社Polygon Labsは「継続的な戦略的協力関係」にあり、グーグルクラウド(APAC)は同日、関連するYouTube動画を公開した。

Polygon PoSは、イーサリアムの外部チェーンで実行される、トランザクション処理をスケーリングするためのソリューションの一つ。EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を持つため、企業や開発者がイーサリアムのスマートコントラクトを用いてdAppsを作成できる。近年、大手企業に採用される事例が続いている。

関連:韓国通信大手SKテレコムがポリゴンラボと提携、Web3事業を強化

Polygon PoSでは、ネットワークのセキュリティを確保するために、バリデーターがノードを運用し、暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)をステーキングし、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスに参加する。

今年の4月には、グーグルクラウドとPolygon Labsは、プロトコルの普及と拡大を目標とした長期的な戦略提携を公表した。グーグルクラウドは、この提携を通じてインフラや開発ツールを提供し、「戦略的クラウドパートナー」としてPolygonをサポートする方向性を明確にしていた。

グーグルクラウドはこれまで「Blockchain Node Engine」というノードホスティングサービスを提供し、Polygonのエコシステム内でのノードの設置や運営を容易にしてきた。このサービスの導入により、開発者はPolygon上でのdAppsの開発や拡張がより簡単になった。

グーグルクラウド自体がブロックチェーンプロトコルのバリデータ(検証者)として機能している他の事例としては、Aptos、Arbitrum、Solana、Hederaなどが報告されている。また、Web3企業、例えばBlockdaemon、Bullish、Coinbase、Dapper Labsなどの企業やプロジェクトが、ノードを動作させるためにグーグルクラウドを利用している。

Polygon PoSとは

Polygon PoSは、PlasmaとProof of Stakeの要素を組み合わせたハイブリッドチェーンで、イーサリアムに連携するサイドチェーンを構築し、そこでの取引を処理する。その特徴から、Polygon PoSはL2とは異なり、一般的に「サイドチェーン」として認識される。

関連:グーグルクラウドとポリゴン、複数年契約で戦略的提携 プロトコルの普及加速へ

大規模アップグレード計画「ポリゴン2.0」

Polygon Labsは現在、「ポリゴン2.0」と称する大規模なアップグレードの提案を進めている。このアップグレード計画には、プロトコルの構造やトークンのデザイン、そしてガバナンスの見直しが含まれる。

関連:仮想通貨MATICをPOLにアップグレードする提案公開 Polygon 2.0を本格開始へ

そして、このアップグレードに伴い、PolygonPoSのネイティブトークン(MATIC)は新しい「POL(Polygon Ecosystem Token)」に変わる予定だ。コミュニティからの支持を得られれば、今年の第4四半期にも実施が始まる見込み。仮想通貨MATICは日本の取引所にも上場している銘柄だ。

Polygon Labsはまた、zkEVMベースのイーサリアムL2ネットワーク「Polygon zkEVM」も展開中で、これはゼロ知識証明を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ」を採用し、EVMとほぼ同等(等価性)とされる。

また、最近では日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」が、Polygonのzkロールアップ技術を利用して「Astar zkEVM」を導入したとの発表があった。

関連:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧