はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上昇一服でアルトコインに資金流入、BTCドミナンスやや低下

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

7日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比34.5ドル(0.1%)高、ナスダック指数は40ポイント(0.3%)高で取引を終えた。

東京株式市場では連騰の反動もあり、前場の日経平均株価は前日比313円(0.96%)安と5日ぶり大幅反落となった。

関連:空売り禁止で韓国総合株価指数急騰 米国株続伸|7日金融短観

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.48%安の1BTC=34,900ドルと小幅推移をたどる。

BTC/USD日足

時価総額2位のイーサリアム(ETH)は6日にかけて3ヶ月ぶり水準の1ETH=1900ドルに達した。

Arbitrum、Optimism、Baseなどのレイヤー2ソリューションの成長に伴い、オンチェーンアクティビティが活性化。メインネットだけでも先週は2130億ドルのトランザクションが決済されるなど、イーサリアムネットワークの取引量は過去6ヶ月で最高値を記録している。

直近のアルトコイン相場の上昇は、投資家が35,000ドルの節目まで上昇したビットコインの一部を利益確定し、投資効率最大化を求めてアルトコインに資金を回し始めたことを示唆する。

現時点ではわずかなレベルに留まるものの、市場占有率を示すビットコイン・ドミナンス減少を伴った値動きが確認された。

BTC.D 週足

主要アルトでは、ビットコイン(BTC)の前週比0.85%高に対し、イーサリアム(ETH)が4.3%高、BNBが11.1%高、XRPが14.8%高、ソラナ(SOL)が7.8%高、ADA(エイダ)が23.5%高、ポリゴン(MATIC)が15.9%高と軒並み上昇した。

これは過去の相場のトレンド転換サイクルでも往々にして見られたアルトシーズン前の兆候である。アルトコインはビットコインより総じてボラティリティ(価格変動性)が高く、ハイリスク・ハイリターンな銘柄が多いことにも起因する。

ミドルキャップ銘柄では、ステータス(SNT)、スシスワップ(SUSHI)、ブルゼル(BLZ)が前週比+40%〜110%水準まで急騰するなど恩恵を受けた。

一方、ドバイ金融サービス機構(DFSA)がXRPを承認するなどの好材料や年次カンファレンス「SWELL」への期待で続伸していたXRPは、大口の利益確定売りが入るなどして、0.73ドルから0.65ドルまで反動安となる場面があった。

関連:リップル主催の大型カンファレンス「SWELL2023」開幕迫る、注目のセッションを紹介

米長期金利の高止まりや欧米を中心とするリセッション(景気後退)懸念を受け、株式市場では相場の底抜けに警鐘を鳴らす声も少なくない。翌年にかけて株価指数が暴落するような局面があれば、暗号資産(仮想通貨)市場も連れ安するリスクは考えられる。

なお、昨年11月に破綻した大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは、米デラウェア州の米国破産裁判所に対し、グレースケール・インベストメンツとビットワイズが管理するファンドから構成される推定7億4400万ドルの信託資産の株式に関する売却承認を要請した。

6億ドル相当のビットコイントラスト(GBTC)をはじめ、9000万ドル相当のイーサリアム投資信託や5300万ドル相当のBitwise指数ファンドなどがこれに含まれる。

出典:FTX

債権者への分配弁済の一環で、4400万ドル相当のソラナ(SOL)や1350万ドル相当のイーサリアム(ETH)の送金も明らかになった。

債務者らは投資顧問の活用に加え、すべての利害関係者で構成する価格設定委員会の設置を提案している。価格設定プロセスに透明性と公平性を担保することが目的だ。

関連:FTX遺産、6億ドルのビットコイン投資信託売却提案 SOLなどの大量送金も

CoinPost ビットコインETF特集

ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる?  米投資会社の資金流入予測 ブラックロックのビットコインETF「IBTC」がDTCCに再掲載
上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由 グレースケールの投資信託「GBTC」とは ビットコイン現物との価格乖離が注目される理由
ビットコインETF申請の審査進捗について米SEC委員長がコメント 「ビットコインETF非承認されれば訴訟の嵐に」JPモルガンアナリスト

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。
18:41
万博ウォレットがリニューアル、JPYC対応開始&総額1億円配布へ
EXPO2025デジタルウォレットが「HashPort Wallet」としてリニューアル。JPYC対応を開始し、総額1億円プレゼントキャンペーンを開催。Ethereum・Polygon対応も。
18:33
SBIホールディングスが上半期で過去最高益 暗号資産事業は堅調・Web3戦略を本格化
暗号資産事業も堅調 SBIホールディングス株式会社(東証プライム:8473)が31日に発表した2026年3月期第2四半期(2025年4〜9月)連結決算は、純利益が前年同期比3….
16:59
ゲーム会社gumi、子会社で予測市場サービスの事業化を検討
gumiが子会社gC Labsで予測市場サービスの事業化検討を開始。AIとブロックチェーンを活用し、政治・経済・エンタメなど幅広いテーマで集合知を生成。海外で急成長するPolymarketを参考に、日本での新市場創出を目指す。
16:53
金融庁、ビットコインなど暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供を「望ましくない」と牽制
金融庁は31日、海外で組成された暗号資産(仮想通貨)ETFを原資産とするデリバティブ商品の取扱いについて「望ましくない」との見解を表明した。IG証券が開始したブラックロックのビットコイン・イーサリアムETFのCFD取引が背景とみられる。国内では暗号資産ETFの制度整備が進行中で、税制面の不透明さも課題となっている。
14:38
バンクマン=フリード被告のXアカウント、「FTXは破産していなかった」とする文書を公開
破綻した暗号資産取引所FTXの創設者サム・バンクマン=フリードが「FTXは破産していなかった」と主張。収監中の身ながら、X上で14ページの反論文書を公開した。
14:08
コインチェック、『Eternal Crypt - Wizardry BC -』関連NFT取扱い終了へ
Coincheckは、ブロックチェーンゲーム『Eternal Crypt - Wizardry BC -』のサービス終了に伴い、NFTコレクションの取扱い終了とBCトークン購入の一時中止を発表しました。
13:50
RWAトークン市場、2028年に約60倍拡大予測「大部分はイーサリアム上で」=大手銀行分析
スタンダードチャータード銀行がステーブルコインを除く実物資産トークン化市場が2028年までに現在の350億ドルから2兆ドルへ約60倍拡大すると予測した。マネーマーケットファンドと上場株式が市場を牽引する見込みだ。
13:40
ビットコイン苦戦の理由は「投資家の確信欠如」=Glassnode分析
オンチェーン分析企業Glassnodeは最新の週次レポートで、ビットコイン市場は現在、調整と再評価の段階にあると指摘した。オンチェーン分析では、長期保有者による継続的な売りが市場構造に重くのしかかっている状況を説明。一方、オプション市場では、「危機モードから再建モードへと移行」しており、安定性の改善が示唆されるとしている。
13:20
アルトマン支援のワールド、FIFA・NFL・Pudgyゲームに「人間証明」導入
OpenAIのサム・アルトマン氏が支援するワールドがWeb3ゲーム大手ミシカルゲームズと提携。FIFA Rivals、NFL Rivals、Pudgy Partyに眼球スキャン認証「ワールドID」を導入し、ボット対策とゲーム経済の公平性を目指す。
12:08
ビットコインは短期保有者が含み損ゾーンに、12月の利下げ期待後退で調整続く
ビットコインが10万9,680ドルまで下落し、短期保有者の平均取得価格を下回る水準で推移。FRB議長の慎重発言で12月利下げ確率が70%まで低下し、市場全体が重荷に。ソラナはジャンプ・クリプトの大口売却で6%安となり、アルトコイン市場の低迷が続いている。
11:45
ライオット最高益に、マイニング企業がBTCと人工知能へのレバレッジ投資として機能=報道
仮想通貨マイニング企業の株価が年初来で好調であり、ビットコインへのレバレッジ投資として機能している。ライオットも7~9月期の決算で過去最高収益を記録した。
11:25
コインベース、470億円相当BTC保有増 予測市場など新商品展開予定
コインベースが第3四半期にビットコイン保有を約3億ドル増やし、現在1万4548BTCを保有している。同社は予測市場やトークン化株式などの新商品をプラットフォームに統合する計画だ。
10:45
イーサリアム開発者、「フサカ」アップグレードを12月3日に正式決定
イーサリアム開発者が12月3日に「フサか」アップグレードを実施。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの効率が向上し、ブロックガスリミットが5倍に拡大。レイヤー2ネットワークの高速化と低コスト化を実現する2025年2回目の大型アップグレード。
10:30
マスターカードCEO「AIエージェントとステーブルコインが新成長軸」、決算報告
マスターカードが2025年7~9月期決算を発表した。ミーバッハCEOはAIエージェント型コマースとステーブルコインを新成長戦略と位置付け、関連サービスについて説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧