- 仮想通貨の台頭は、金融市場最大の転換期
- FINANCIAL TIMESは「為替、取引及び清算」と題した記事を投稿。様々な出来事を取り上げ、過去10年の金融市場を振り返る。また仮想通貨は「金融市場にとって最大の転換期」と論じている。
仮想通貨台頭は、金融市場最大の転換期
FINANCIAL TIMESは、『為替、取引及び決済』と題した記事を投稿した。
リーマン・ショックや英国のEU脱退、新市場台頭など様々な事象を取り上げつつ、過去10年間の金融市場を振り返り、仮想通貨については「金融市場にとって大きな転換期」と論じている。
同記事では、大きく6つのセクションに分け社説を論じ、そのうち2つは仮想通貨に焦点を当てた内容となっている。
それら仮想通貨を取り上げたセクションのうち、一つ目には、
UKのCoinbase経営責任者Zeeshan Feroz氏が以前、
仮想通貨市場は、最終的に既存金融市場と同等の規模になるだろう
と発言した。
それに対して、既存の伝統金融市場出身のPeter Randall氏は、
現在の仮想通貨市場のエコシステムでは流動性に欠ける。複雑な市場や金融システムに求められる”不測の事態”などに柔軟に対応しながら、継続的に成長していくことは難しい。
と反論。
これら一連の流れを例に挙げ、既存金融市場の専門家と、それに対峙する仮想通貨市場の専門家との間で繰り広げられる論争について詳細を報じた。
また、既存の金融市場と仮想通貨市場を俯瞰的に比較し、仮想通貨業界の課題点の一つである規制などに関しても言及している。
セクション2:自己勘定取引について
二つ目のセクションでは、米シカゴの自己勘定取引(自己資金を元手に行う市場取引)業界は、乱高下の激しい仮想通貨市場の投資比率が高く、仮想通貨市場に注目している点を例に挙げ、その詳細についても記載。
同紙は、自己勘定取引をしているトレーダーは、この市場にとって最も価値のある存在であり、仮想通貨価格のボラティリティは、彼らにとっては好条件だと述べている。
また、自己勘定取引企業「Jump Trading」の電子アセットディレクターは、先物取引市場と同様に、上位10〜15位の流動性の高い主要通貨取引を扱っていることを明らかにしている。
まとめ
10年前に財政赤字を公的資金で補填するという悪循環に陥っている、現行の「金融システム」が原因の一つとなり、リーマン・ショックが起こり、この金融危機を受け仮想通貨であるビットコインが誕生しています。
それ以来、様々な仮想通貨や関連企業が誕生し、最近ではリップル社が自社製品「xRapid」の商用化を発表するなど盛り上がりをみせ、仮想通貨業界が、これまでの金融市場に大きな風穴を開けています。