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破綻したThree Arrows Capital(3AC)とジェネシス、50億円の支払いで和解へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3ACとジェネシスが和解へ

昨年7月に破綻した暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド「スリーアローズキャピタル(3AC)」と23年1月に破綻した仮想通貨融資企業ジェネシスは9日、3ACがジェネシスに対して起こした訴訟で和解に達した。

これは、米国の民事再生法「チャプター11」に基づく、組織再編の取り組みの一環とみられる。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

米ニューヨーク破産裁判所に提出された書類によると、ジェネシスは3ACに対し、一般無担保請求権の形で約50億円(3,300万ドル)を支払うことに同意した。一般無担保請求権とは債務者に対する債権者の権利を指しており、担保や資産の差し押さえによって裏付けられていない債権のことを示している。

当初10億ドル以上の請求をかけていたが、3ACとジェネシスが相互責任を免除しあうことを条件に、3,300万ドルの支払いで和解した。アバランチ(AVAX)やニア(NEAR)など暗号資産に対する請求権の放棄も含まれる。

3ACは、2020年から2022年にかけて10〜20億ドルを超える資産をジェネシスから融資を受けていたとされる。

今回の和解案に対する法廷審問はニューヨーク州破産裁判所で11月30日に予定されており、その際に合意内容が正式に審査されることになる。

関連:仮想通貨融資企業ジェネシスが破産申請、ジェミナイやヴァンエックら債権者に

なお、3AC共同創設者の一人Su Zhu氏は破産手続きに協力しなかったために今年9月シンガポールから逃亡しようとしたところを逮捕された。今後は情報や書類の提供を求める裁判所命令に従わざるを得ないとみられる。

関連:スリーアローズ破綻に進展、Zhu氏をシンガポールで逮捕

シンガポールに本拠を置いていた3ACは、最盛期には約1.5兆円を超える資産を管理していた。しかし、リスクの高い取引戦略や、旧テラエコシステムの崩壊などが原因となって、22年7月に破産申請を余儀なくされた。

関連:初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは|企業の特徴や運用実態を解説

ニューヨーク州司法長官による提訴

ジェネシスは、仮想通貨コングロマリット企業デジタルカレンシーグループ(DCG)の子会社で、現在チャプターイレブンで破産申請の手続き中だ。

今年10月には、米国ニューヨーク州の司法長官が、ジェネシス、その親会社DCG、および仮想通貨取引所ジェミナイに対して訴訟を起こしている。

DCGとジェネシスは、ジェネシスの財務状況が悪化していることなどを隠匿し投資家に損失を与えたと申し立てる形だ。

DCG側は、訴状の内容を否定し全面的に争う構えを見せている。今月1日にはニューヨーク当局による「根拠のない民事訴訟」にあたってバーリー・バーク弁護士を起用すると発表した。

関連:NY州司法長官がジェミナイやジェネシスら提訴、投資家詐欺の疑いで

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