はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Mt.Goxの民事再生手続開始に伴い、みずほ銀行への訴訟が延期か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

みずほ銀行への訴訟が延期か
みずほ銀行は以前Mt.Gox事件の被害者によって、同銀行にも非があったとして訴訟を起こされていた。しかし、Mt.Goxが今年になって民事再生手続きを開始し、保有仮想通貨売却により700億円近い資金を確保したことから、被害額の全額補償も可能であるとされ、この訴訟を2018年2月まで延期する提案がなされた。
Mt.Goxとは
ピーク時には世界のビットコイン取引量の70%を占めていた仮想通貨取引所。 2014年の3月、管理していた計85万BTC(当時レート:約480億円)と顧客の預かり金28億円が消失したことで債務超過に陥り、事実上の経営破綻に追い込まれた。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

申し立てられていた訴訟

Mt.Gox事件の被害者および、みずほ銀行は、カルフォルニア連邦裁判所に、現在Mt.Gox関連で起こされている訴訟を遅らせるよう要求したことがロイターの報道 で明らかになった。

カリフォルニア在住のJoseph Lack氏(以下、Lack氏)は、2014年1月に仮想通貨取引所Mt.Goxに登録し、みずほ銀行の銀行口座に4万ドル(約440万円)の預け入れを行ったにも関わらず、Mt.Goxの口座に反映されず返金されなかったと主張していた。

当時Mt.Goxのウェブサイトが正常に作動していなく、Lack氏は、みずほ銀行が引き出し処理を受け付けていないことを隠蔽していたとして同銀行を提訴していた格好だ。

Lack氏はMt.Goxが経営危機に陥っている際も送金の受付を続けていたと言及していた。

そして、みずほ銀行は、2018年に入り、そのカルフォルニアからMt.Gox口座への送金において、同銀行は電子的な情報を中継しているに過ぎなく、受動的な行為であるため、技術的な責任はないと述べ、その訴訟の取り下げを求めていたが、カルフォルニア裁判所は、その申し立てを拒否し、訴訟が取り下げられることはなかった。

しかし、今年6月がMt.Goxが、民事再生手続きを開始し、9月下旬に、管財人の小林信明氏(以下、小林氏)が保有仮想通貨の売却により一定の資産を確保できたと報道。被害額の全額、または、一部の補償の目処が立ってきたことにより、その訴訟は延期されると考えられている。

Mt.Goxの民事再生

Mt.Goxは、当初破産手続きをしていたが、今年6月に東京地方裁判所により民事再生手続き開始の決定がなされた。

先日9月25日にMt.Gox管財人の小林氏は、2018年3月に行われた債権者会議から6月の民事再生手続き開始までの間に、23,658BTCおよび25,331BCHという約260億円相当の保有仮想通貨を売却し資金を確保していたことを明らかにしている。

さらに、同氏は、2017年12月から2018年2月までにも35,841BTCおよび34,008BCHという約430億円相当の保有仮想通貨も売却しており、合計で約700億円相当の資金を確保することに成功していることを報告した。

Mt.Goxの莫大な資金の確保から、仮想通貨コミュニティ内では、被害額の一部の補償ではなく、全額補償がされる可能性があるのではないかと予想されている。

この民事再生手続きにおける再生債権の提出期限は2018年10月22日となっており、この手続きが認可されるか、否認されるかの発表期限は2019年1月24日であるとMt.Goxの公式文書で明らかになっている。

よって、みずほ銀行およびMt.Gox事件の被害者は、この民事再生手続によって、その被害額の全額補償または、一部補償のどちらが施行されるかが明らかになる2019年2月まで、この訴訟を先延ばしすることを提案を行なったようだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
06:25
米下院共和党が仮想通貨の「ディバンキング問題」を追及、チョークポイント2.0報告書を公開
下院金融サービス委員会の共和党議員が12月2日、バイデン前政権による仮想通貨業界への組織的な銀行サービス拒否を批判する53ページの報告書を公表した。ストライクCEOの口座閉鎖事例なども議論を呼んでいる。
05:55
ビットコイン8.5万ドル割れ、個人買い増しとクジラ失速が鮮明に=アナリスト指摘
ビットコインは12月1日深夜8.4万台まで続落した。大口保有者の購入鈍化と日銀の植田総裁によるタカ派発言が圧力となり、4億ドル以上の清算が発生。
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧