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LiskがイーサリアムL2に戦略的シフト、Optimism Superchainの構想に参画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LiskがイーサリアムL2に移行

独立したレイヤー1ブロックチェーンプロジェクトである「リスク(LSK)」が、イーサリアムのレイヤー2ソリューションへの戦略的な移行を計画していることが明らかになった。

新しいL2エコシステムチェーンは、実世界の資産(RWA)をブロックチェーンに取り込むこと、および分散型の物理的インフラネットワーク(DePIN)の構築に重点を置く。

Liskの新たなエコシステムチェーンは、Optimismの提供するオープンソースフレームワーク、OP Stackを基盤に構築される。Liskは、OptimismのSuperchainビジョンを実現する最初のレイヤー1(L1)プロジェクトとなるだろう。

この動きの背景には、L1プロトコルで消費されるトランザクション手数料の90%以上がイーサリアムネットワーク内で発生しているという現状がある。ブロックチェーン業界は成熟しつつあり、EVM(イーサリアム仮想マシン)のような明確な標準が広く採用されており、大多数のアプリケーションとユーザーがイーサリアム周辺で統合されつつあるとLiskチームは語る。

Lisk L2エコシステムチェーンのテストネット展開は2024年第1四半期に予定されており、開発者はイーサリアムメインネットよりも最大90%安い料金でアクセスできるようになるという。

関連:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

ユーザビリティ向上に期待

Liskの共同創設者マックス・コルデック氏は、イーサリアムエコシステムとの統合によりブロックチェーンへのアクセスが向上すると述べている。

エンドユーザーにとっての主な変更は、LiskブロックチェーンおよびdAppsとのやり取りの方法が変わることだ。イーサリアムへの移行により、Lisk L2をSafe、MetaMask、Coinbase Walletなどの人気のある仮想通貨ウォレットと統合することを目指している。

LSKトークンの移行も計画されており、イーサリアムエコシステム内でのdAppsやDeFiプロトコルの使用が容易になる。LSKの報酬共有メカニズムは維持され、Lisk DAOのオンチェーンガバナンスにも利用される予定だ。さらに、新しいチェーンへの移行を促進するためのLSKトークンのエアドロップも予定されている。

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Optimism Superchainに参画

Liskは、OP Stackの利用により、Optimism Superchainの開発に貢献する。さらに、Gelatoの提供するRollup-as-a-Serviceプラットフォームを活用することで、追加のコーディングなしにOPチェーンをデプロイできるようになる。これにより、Liskの開発チームは、Superchainの開発に注力しながらも、追加の製品やツールの開発にも集中できるだろう。

GelatoのRaaSプラットフォームは、顧客のブロックチェーンを実行し、統合されたインフラサービスを提供するキーコンポーネントとして機能している。

Superchainは、Optimismが提唱する概念であり、セキュリティ、通信レイヤー、オープンソースの開発スタック(OP Stack)を共有する、水平方向に拡張可能な複数のブロックチェーンから成るネットワーク。OP Stackと呼ばれる共通の開発基盤を使用して構築された複数のレイヤー2チェーンが連携した集合体であり、OptimismやCoinbaseが支援するレイヤー2チェーンBaseや、バイナンスのopBNBなどが参画する。

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