はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所コインベース育成のイーサリアムL2「Base」、6年間で最大1.18億OPトークン受け取る予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

収益とガバナンスで協力

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ネットワーク「Optimism(オプティミズム)」は25日、米大手仮想通貨取引所コインベースが育成するL2ネットワーク「Base」とのコラボレーション計画を発表した。

オプティミズムの運営組織Optimism Collectiveは、オプティミズムとBaseが収益とガバナンスの面で協力していくとしている。なお、Baseは、オプティミズムの技術群「OP Stack」を利用して開発されたものだ。

まず収益については、Baseが総収益の2.5%あるいは純収益の15%の、いずれか大きい方をオプティミズムに寄付する。一方で、Baseはオプティミズムから6年間で最大1億1,800万OPトークン(時価256億円相当)を受け取る予定だとしている。

このOPトークンによる助成金は、Baseのこれまでの貢献に報いるもので、オプティミズムのエコシステムのガバナンスにおいてBaseに発言権を与えることも目的だ。

なお、ガバナンスにおける発言バランスを維持するために、Baseは投票可能なトークンの9%までしか投票または委任できないとする制限が設けられている。

レイヤーL2(L2)とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

「スーパーチェーン」構想

Optimism Collectiveは、現時点でBaseのアップグレード権限は、オプティミズム財団とBaseの間でマルチシグを介して共有されていると述べた。

このために、Baseとオプティミズムのメインネットはアップグレードを共有するため、たがいに互換性と均質性を維持し、最終的には将来に「スーパーチェーン」が実現した際にも、相互運用可能になるとしている。

Baseのチームは25日、今後、Baseの分散化や「OP Stack」の強化を進めるために、技術的な改善を行い、中立的な枠組みを推進していくと説明していたところだ。

Baseは、将来のステップとして10億人のユーザー、100万人の開発者が利用するようなオンチェーン経済圏を構築するというビジョンのもとで立ち上げられている。

OP Stackを利用して構築された理由の一つは、こうしたオープンなエコノミーでは、すべての開発者がアクセスできるものが望ましいという考えがあった。

また、オプティミズムが「インターネットの規模」にまでイーサリアムを拡大するための解決策として、「スーパーチェーン」の構想を発表していることもある。

オプティミズムは、スーパーチェーンを複数ブロックチェーンのネットワークであり、「セキュリティ、通信レイヤー、オープンソースの開発スタック(OP Stack)を共有する」ものだと定義しているところだ。

オプティミズムもBaseも、将来的にはこの「スーパーチェーン」のエコシステムの一部として位置づけられている。

関連コインベース支援のイーサリアムL2「Base」、分散化の計画を公表

オプティミズムは、Baseや、その他のOP Stackで作られたチェーンのアップグレード権限については、今後、分散型のセキュリティ評議会に移したいとも続けた。2024年初めに、この権限移譲に関するガバナンス提案を提出することを目指す形だ。

Worldcoinとも提携

オプティミズムは5月、ChatGPTの開発企業OpenAIの共同創業者・CEOのサム・アルトマン氏らが立ち上げた仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」との提携も発表している。

関連Worldcoin、イーサリアムL2「Optimism」との連携を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧