BTC L2開発が隆盛
BitVMコミュニティによると、ビットコインL2の開発が活発化しており、現在30を超えるプロジェクトが市場で公開されているという。プロジェクトの分野は、サイドチェーン、オフチェーン演算、ロールアップ、データ可用性、統合AI、分散型インデックスなど多岐にわたる。
According to statistics from the BitVM community, there are currently more than 30 BTC L2s publicly available on the market, which can be subdivided into side chains, off-chain computing, rollup, data availability, integrated AI, decentralized indexing and others. It is expected…
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) January 24, 2024
このようなL2チェーンは、ベースレイヤーであるビットコイン・ブロックチェーンの有用性を高め、ビットコインの新たな需要を生み出し、資産価値を高める可能性があると見られている。
レイヤー2(L2)
レイヤー2とは、「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。
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その中でも注目されているBitVMは、ビットコイン上のスマートコントラクトの実用性を強化する拡張機能プロトコル。イーサリアムのL2スケーリングソリューションである「Optimistic Rollup」と“似た”アプローチを採っており、オフチェーンで計算処理と検証のシステムを設け、結果のデータをオンチェーンで保存する。
昨年10月にビットコイン関連の開発組織ZeroSyncの貢献者ロビン・ナーリス氏が論文を公開。一切のネットワーク変更なしに、ビットコイン上の契約をチューリング完全とするもので、ビットコイン機能の大幅な拡張が可能となる。
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様々なL2プロジェクト
Web3調査投資会社のTrustlessLabsは、新たな主要L2プロジェクトを以下の分野に分類した。
サイドチェーン
- BEVM
- Map Protocol
- Merlin Chain
- ckBTC
データ可用性
- Nubit
- Veda
- Babylon
ロールアップ
- BitVM
- Bison Network
- B² Network
- SatoshiVM
- Chainway
- QED Protocol
分散型インデックス
- UniSat
- Rooch Network
TrustlessLabsは、暗号資産(仮想通貨)業界は急速に変化しており、新たなビットコインL2が「毎秒誕生している」と、その勢いを形容。ビットコイン・エコシステムが、レイヤー2の構築によって、今後大きく発展していくと示唆した。
イーサリアムの成長に追随するか
「Punk3700」と名乗るビットコイン仮想マシン(BVM)の開発者は、仮想通貨メディアCryptoBriefingとのインタビューで、BVMを「ビットコイン上の仮想通貨消費者アプリにパワーを供給する分散型アマゾン・ウェブ・サービスのようなもの」と説明した。
2024年はビットコインにとって重要な年になると同氏は見ている。ビットコイン現物ETFの実現は、資産クラスとしてのビットコインの成熟度を示唆しているが、消費者向けアプリを提供するビットコインL2は、ビットコインの普及を促進すると指摘した。
また、ビットコインのL2エコシステムは未だ開発の初期段階にあり、大きな成長の余地がある点で、2017 年から 2018 年にかけてのイーサリアム開発の初期に類似しているという。
L1チェーン上のBRC-20トークンやOrdinalsのようなビットコイン基盤の資産の急増は、ビットコインL2上のDeFiが爆発的に成長する準備ができていることを示唆している。
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