CoinPostで今最も読まれています

中国中央銀行が仮想通貨関連の人材募集:デジタル通貨の発行を見据える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国人民銀行が新たな人材募集
10月10日に、中国の中央銀行である中国人民銀行のデジタル通貨研究所が人材を募集していることが明らかになった。その募集では、ブロックチェーン関連や暗号理論、セキュリティプロトコルなどに詳しいエンジニアや、経済、金融関連の人材も募集された。
PBoCの安定通貨への関心
先日10月9日にも、CBoCは「A Brief Analysis of Stablecoins(安定通貨の簡易分析)」と呼ばれる報告書を発表し、CBoC研究者のLi Liangsong氏は、デジタル通貨の必要性を説いた。

中国人民銀行が新たな人材募集

10月10日に、中国の中央銀行である中国人民銀行(PBoC)のデジタル通貨研究所が、技術面、法律面を支える人材を募集していることが明らかになった。

現在までに、PBoCのデジタル通貨研究所は、12ヶ月前の設立時から既に40以上の特許を取得しており、中央銀行が母体となるデジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)の発行に向けて体制を強化してきていると考えられていた。

今回の求人では、システム構造、チップデザイン、ブロックチェーン開発、分散型アプリケーション、暗号理論、セキュリティプロトコルデザインに精通した少なくとも4人のエンジニア、そして、CBDC発行における経済理論、金融政策デザイン、規制潜在リスクへの対応を目的とした2人の金融と経済の専門家を募集している。

デジタル資産研究所の規模は明らかになっていないが、採用されれば、法定通貨に裏付けられた仮想通貨プラットフォームの開発に取り組むことになり、消費者による使用という観点まで見据えられていることが示唆された。

PBoCの安定通貨への関心

先日10月9日にも、CBoCの広報を行うCN Financeも、CBoC研究者であり上海のFudan大学の教授も務めるLi Liangsong氏と共に「A Brief Analysis of Stablecoins(安定通貨の簡易分析)」と呼ばれる報告書を発表した。

その報告書の中では、仮想通貨テザー(USDT)を始めとするアメリカの法定通貨ドルに裏付けられた複数のペッグ通貨の台頭について言及、その中でも、既に規制機関を味方につけた通貨も存在していると主張している。

そして、こうした米ドルのペッグ通貨が多く台頭し、普及していくことで、米ドルは世界金融市場においての影響をさらに拡大していき、他の法定通貨にも悪影響を与える可能性もあると指摘、以下のように記述した。

「米ドルに裏付けられた安定通貨が徐々に市場に受け入れられ、実在経済での実用性を証明した場合、私たちも、によって裏付けられた安定通貨の発行に向けて、国内機関の支援を受け、真剣に取り組んでいかなければならない。

しかし、この金融システムの革新は、最終的に中央銀行発行のデジタル通貨によって成し遂げられるだろう。」

中国は、2017年に仮想通貨取引の禁止を行ったが、その中央銀行は、より安価で追跡可能な中央銀行発行のデジタル通貨のメリットを明確に捉えている。

さらに、仮想通貨取引所OKCoinの創業者であるStar Xu氏も、「中国の法定通貨”元”によって裏付けられた安定通貨発行のトレンドは、避けられないものである。OKCoin USAは、その認可された安定通貨の発行に喜んで協力する。」と主張している。

ペッグ通貨や安定通貨と呼ばれる法定通貨に裏付けられた仮想通貨は、現時点で、アメリカの方が進んでいると言えるが、中央銀行が母体となって発行されるデジタル通貨においては、中国が他国よりも先を進んでいると言っても過言ではないだろう。

CoinPostの関連記事

中国人民銀行の研究者、ステーブルコイン開発に置ける中国の「乗り遅れ」に危機感
中国人民銀行の研究者が、中国はステーブルコインの研究を進め国の機関を元ペッグ通貨の開発に呼び戻すべきだと主張している。USドルペッグ通貨を例に挙げつつ、この存在が、USドルを世界の通貨市場での支配的立場にさらに押し上げていくと危機感を示す一方で、他の多様な法定通貨には悪影響も及ぼすと述べている。
中国が第4回「ブロックチェーン格付け」を発表 | 仮想通貨ビットコインは16位から大幅躍進
中国の行政機関は5月、世界中のブロックチェーン専門家が技術的に評価する「国際パブリックチェーン技術評価指標」を公表、大きな反響を呼んだ。最新ランキングの総合評価では、EOSが3ヶ月連続の1位に。ICOプラットフォームの機能も備わるKomodo(KMD)が前回の10位から3位に。BTCは前回の16位から10位に上昇した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧