Dencun恩恵が実現
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のレイヤー2であるBaseやStarknetは、昨夜のDencunアップグレードの効果で、ネットワーク手数料が大幅に下がっていることが確認された。
Starknetの公式によると、実装前では2ドルだったが、Dencunと同期してから、99%減で0.01-0.04ドルまで低下してきた。
According to a screenshot shared by Starknet’s official Twitter account, Starknet has synchronized the Dencun upgrade and the gas fee has dropped to about US$0.01-0.04. Previously, a single gas transaction on Starknet was around $2, a decrease of 99%. https://t.co/jGMHwPSDeu pic.twitter.com/7kDFyBE4RB
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) March 13, 2024
また、Baseチェーンでも、0.31ドルから0.0005ドルまで低下し、Dencunの効果が顕著であることが明らかになった。
after 2 years of hard work, blobs are now live on @base
— Jesse Pollak (jesse.xyz) 🛡️ (@jessepollak) March 14, 2024
before: $0.31
after: $0.00 (but actually $0.0005)
wallets need to update to handle these cost reductions! pic.twitter.com/solIX9D4HM
ガス代の大幅低下によって、今後L2でのDeFi活動がより活発になると見込まれている。
また、Arbitrumは14日の「ArbOS Atlas」アップグレード後にDencunと同期する予定だ。
一方、新たなレイヤー2である「Blast」はDencunに関連する「問題」が発生し、2時間の間ブロック生成が停止していたことが報告された。
The Blast node repo has been updated to include the fix. Devs running their own nodes can `docker compose pull` to get the latest version https://t.co/HHJ1vdvUCV https://t.co/FHnciAMLn6
— Blast (@Blast_L2) March 13, 2024
Dencunとは、EIP-4844(プロトダンクシャーディング)の導入が目的で、高騰しがちなレイヤー2ロールアップチェーン上の取引手数料(ガス代)を大幅に削減する約1年ぶりの大型アップグレードだ。
日本時間13日日23時00分ごろエポック「269568」で起動し実装成功となった。
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手数料削減のメカニズムは、「データブロブ」と呼ばれる一時的なデータパケットをブロックに添付すること。ブロブは、大量のデータを保持することができるが、イーサリアムの仮想マシンによって永続的には保存されないため、ブロックチェーンの永続的なストレージを圧迫することなく、効率的に大規模なデータ転送を実現できる。(詳細な解説はこちらの記事)
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