はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Google検索が過去最高水準に

過去一週間の暗号資産(仮想通貨)ソラナに対する世界的な関心は「ミームコイン熱狂」などで急上昇中。

グーグル・トレンドで、5年間の人気度動向の水準を更新し「100」をつけている。前回ピークだった2023年12月最終週の「73」はすでに2021年9月の「71」を超えたが、100に到達するのは初めて。

出典:

また、ソラナの価格が200ドル台を回復し時価総額がBNBを抜き4位に昇進するにつれ、イーサリアムとの人気度比較で、16日から初めて上回ることが確認された。

出典:

ソラナは3月16日にメインネットローンチ4周年を迎えた。FTX破綻後価格が2022年12月26日には8ドル台まで落ち込んだが2023年10月末の大型カンファレンス「BreakPoint」をきっかけに「V字」回復を果たしてきた。

出典:CoinGecko

また、ユーザーの実際のオンチェーン取引が過去の水準を大幅に超えていることも値上がりと高まる関心度を裏付けるものとみられる。

最新のデータによると、先週金曜日、ソラナネットワークのオンチェーン取引量は37.9億ドルを超え、史上最高を記録。また、過去24時間の取引量はアジア時間で月曜日の午後に約30億ドルに達した。さらに、ソラナの新規アドレス数は過去最高を更新し続けており、土曜日には約87万通のアドレスが新たにネットワーク上に作成された。

なお、イーサリアムメインネットやそのレイヤー2のDEXの出来高(24時間)も超えており過去最高値として30億ドルの出来高を記録しそれを維持している。

出典:defillama.com/

ミームコイン熱狂への警戒

グーグル検索人気度と出来高の急増の背景には、ミームコイン取引への駆け込み需要が見られている。

BONKから始まったミームコインへの他チェーンからの資金流入はWIFが先週史上最高値を超えることを機により加速するようになってきた。

次のヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家はSNS上のミームアーティストが「BOME」トークンのプレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。

プレセール型のミームコインとは、ソラナの分散型取引所の流動性プールを利用し調達した資金と相応のミームコインをロックし流動性を提供する仕組みだが、それを悪用し投資家の資金を騙し取る事例は先週末から増えつつある。

このような資金の流し方は2017年〜2018年にイーサリアム上で起きたICOブームに類似するとする意見も出ている。当時多くのプロジェクトが数百万ドルを集めたものの、多くが失敗に終わった。ただ、ミームコインは何かを開発するために発行されるものではないため、ICOのようにdApps分野などのプロジェクトの成功を期待するという投資家の動機は薄いようだ。

また、開発のスキルを持たない発行者がトークンを発行する傾向が高い点も警戒のポイントだ。

一例として、昨日、「Slerf」というミームコインの発行者が間違えて調達した1000万ドル分の流動性ポジションのトークンをバーンしてしまい、プレセール投資家にトークンを分配できなくなった。

Slerfトークンは、一部の発行数が減少したことを材料に一時暴騰したがその後大幅に反落してきた。

出典:Birdeye

また、上述のBOMEも似た値動きをしているが、このトークンは発行されてからわずか3日でバイナンスに上場し大きな注目を浴びた。一方、トークン価格は前日比で40.5%と暴落してきた。

バイナンスは昨日、BOME上場の「インサイダー取引」疑惑について調査しはじめたと報告した。

一方、バイナンスのライバルであるOKXは、最近のソラナミームコインを上場しない理由について「OKX上場チームのビジョンは、ユーザーのために価値あるアーリーステージのユーティリティトークンを発見することであり、市場から潜在的なプロジェクトを調査し、トークンのパフォーマンスを長期にわたって追跡し続けている」と言及した。

BOMEの全体出来高は連日10億ドルを超えており、取引所側には多くの収益をもたらしている。

さらに、ミームコイン熱狂が業界の発展にとって1つの障害だと指摘する声も上がっている。

データ分析企業CryptoQuantのKi CEOはSNSで「ミームコインはブロックチェーン業界に害を与えるものだ」、「10億ドル規模のミームコインが、この業界を発展させるために合法的な製品を開発している勤勉なチームの影に隠れてしまうのは悔しいことだ。2018年のICOバブル崩壊で示されたように、 最少の努力で得られるマネー(イージー・マネー)は業界全体の進歩を促進することはできない」と指摘した。

関連ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/01 火曜日
14:15
エックスモバイルがWeb3参入 暗号資産モバイルサービスを今年度中に開始
マジモバ・ホリエモバに続く展開 格安携帯電話サービスを提供するMVNO「エックスモバイル」は1日、暗号資産(仮想通貨)を含むWeb3事業への本格参入を発表した。今年度中に、ブロ…
13:45
テザー、1Qに8888BTC追加購入
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第1四半期に約1,100億円相当のビットコインを追加購入。総保有量は92,647BTCとなり世界第6位のホルダーに。
13:10
イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上
仮想通貨イーサリアムのDencunアップグレード後、L1の手数料収益が大幅に低下。ガス代削減という目標は達成したものの、ETHのインフレ課題が浮上していることを解説する。
12:11
トランプ関税発表控え緊迫するビットコイン市場、ETF資金流入とマイニング課題の狭間で
4月2日のトランプ関税発表を控え、ビットコイン市場は複雑な状況に直面している。一方ではETFへの資金流入が9営業日連続で続き回復の兆しを見せる一方、マイニングコストは87,000ドルまで上昇。さらにハッシュレートは史上最高の8億5,000万TH/sを記録するという矛盾した状況だ。市場のリスク回避姿勢が強まる中、投資家とマイナーの動向から見える業界の今後を分析する。
11:25
ヘデラ関連企業ハッシュグラフ、企業向けネットワーク「HashSphere」発表
仮想通貨ヘデラ関連企業ハッシュグラフは、プライベートな許可型ネットワークHashSphereを発表。開発目的や想定するユースケース、今後の開発計画が明らかになった。
11:00
米上院議員、退職金での仮想通貨投資を可能にする『金融自由法案』を提出
米国のトミー・タバービル上院議員が退職金プランでの仮想通貨投資を許可する金融自由法案を提出。旧バイデン政権の規制に対抗し、トランプ大統領の仮想通貨支持政策を後押しする内容に。
10:10
REDXがBingXへの上場発表 モバイルサービス「REDX MOBILE」でユーティリティ拡張へ
ブロックチェーン×エンターテインメントを融合させたWeb3プロジェクト「REDX(レッドエックス)」は、2025年4月1日より、トークン還元型の次世代モバイルサービス「REDX…
10:00
トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言
米下院金融サービス委員会のヒル委員長が、トランプ大統領の仮想通貨事業がステーブルコイン規制議論を複雑化させていると発言した。民主党からの批判を招いていることが背景だ。
08:40
トランプ家、ビットコインマイニング事業参入 Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立
Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立 米国の上場企業Hut 8(ハット・エイト)は、ドナルド・トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏とドナルド・トラ…
08:01
ブラジル金融当局、主要年金基金の仮想通貨投資を全面禁止
ブラジル国家通貨評議会が年金事業体による仮想通貨投資を禁止。高リスクを理由に規制強化する一方、英国のカートライト社や米国複数州の年金基金はビットコイン投資を進めており、国際的な規制姿勢の違いが鮮明に。
07:30
ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク
ブラックロックのCEOは、米国の債務が増加している現状に警鐘を鳴らし、債務を制御できなくなれば、ドルの準備通貨の地位が仮想通貨ビットコインのようなデジタル資産に奪われるリスクがあると指摘した。
07:00
ビットコイン、S&P500との相関性低下か クジラ数は3ヶ月ぶりの高水準
仮想通貨ビットコインはS&P500が下落する中でプラス推移し相関性の低下を示唆。1,000BTC以上保有のクジラウォレットは3月から11増加し1,991に到達。Cryptoquantアナリストは2020年の強気相場と類似したパターンを指摘した。
06:30
2880億円規模のビットコイン買い増し、ストラテジー社
米ストラテジー社は3月31日、22,048の仮想通貨ビットコインをさらに追加購入したことを公表した。今回の購入規模は2880億円相当のもので、このニュースが好感されビットコイン市場は一時83,757ドルまで反発。
06:05
USDC発行のサークル社、4月下旬IPO申請へ JPモルガンとシティを起用
ステーブルコイン大手サークル社が4月下旬にIPO申請予定。USDCの時価総額が1年で倍増し600億ドルを突破、テザーとの競争激化。JPモルガンとシティが上場支援へ。
05:40
トランプ一族、DeFiプロジェクト「WLFI」の支配権を強化 ロイター報道
トランプ一族が開発中のDeFiプラットフォーム「World Liberty Financial」の経営権を強化。共同創設者が離脱し、トランプ家が収益の75%を獲得できる新体制に移行。これまでに5.5億ドルを調達し、約4億ドルがトランプ家に渡る見込みである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧