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ゴールドマンサックスが仮想通貨90種類以上対応のカストディ・サービスに出資を敢行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゴールドマンサックスが米国公認カストディ企業BitGoへ巨額出資
10月18日、先月サウスダコタ州の銀行部から認可を受けた仮想通貨カストディ企業BitGoはウォール街でも知名度の高いゴールドマンサックスや仮想通貨投資企業Galaxy Digital Ventures社などから、計5750万ドル(約64.5億円)出資を受けたことが明らかになった。これにより、ゴールドマンは仮想通貨市場のインフラとも呼ばれるカストディ事業へ本格的に参入するとされる。
仮想通貨カストディ・サービスの重要性
Coinbaseのカストディ部門責任者McIngvale氏が言及するように、安全なカストディの普及によって、機関投資家から莫大な資金が流入するとされ、FidelityやBakktの参入により、そのカストディサービスのインフラ整備も着実に整ってきていると考えられている。
カストディとは
証券投資を行なう投資家の代理人として、有価証券の保管や売買に係る決済、あるいは元利金・配当金の受領や議決権行使などの幅広い業務を提供するサービスの総称のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

GS社がカストディに動き出す

10月18日に、ウォール街でも最も知名度が高いと言える投資銀行ゴールドマンサックス、そして有名投資家Mike Novogratz氏によって創業された仮想通貨関連会社Galaxy Digital Venturesが、仮想通貨カストディ企業BitGoに出資したことが明らかとなった。

BitGoは、2013年に業界内で先進的なマルチシグのホットウォレットの提供を開始しており、その後も、銀行クラスの金庫でのコールドストレージやノンストップでのサポート体制、90種類以上の仮想通貨に対応するなど、仮想通貨カストディアンとしての信頼を高めてきていた。

また今年9月にはサウスダコタ州のDivision of Banking(銀行部)から公式にカストディアン(管理企業)としての認可も受けている。

出典:BitGo.com

そして、シリーズBの資金調達にて、ゴールドマンサックス、Galaxy Digital Venturesから1500万ドル(約16.8億円)、他企業からの出資も合わせて合計5750万ドル(約64.5億円)の資金調達に成功した。

今回の資金調達に関して、BitGoのCEOを務めるMike Belshe氏(以下、Belshe氏)は、以下のようにコメントした。

ゴールドマンサックスやGalaxy Digital Venturesのような企業からの戦略的投資は、私たちが仮想通貨市場において可能性を有しており、特別なポジションにいることを証明している。

仮想通貨やデジタル資産を取り扱いたいと考えている機関投資家にとって、BitGo以上に適切な企業はない。

仮想通貨業界は、まだ数兆ドル(数百兆円)規模に達してはいないが、私たちは、その時に向けて準備しているのだ。

そして、ゴールドマンサックスの戦略投資部門で運営ディレクターを務めるRana Yared氏も、以下のように言及した。

デジタル資産市場への機関投資家のさらなる参入には、安全で、認可されたカストディソリューションが必要不可欠である。

私たちは、BitGoの商品、独自のサービス、運営チームに感銘を受けた。BitGoへの投資は、この重要な市場のインフラの整備に貢献するチャンスだと捉えている。

ゴールドマン:方針転換するとされたカストディサービスについて

今年の5月から、GS社はCboeとCMEで取引されるビットコイン先物のクリアリングサービスを提供していますが、現物ビットコインに関して、先日、CFOのChavez氏はこのように言及した。

出典:CNBC

「現物ビットコインは非常面白く且つチャレンジ的だ。カストディ(保管)の面から見ると、いまだ機関投資家レベルのソリューションズは存在しないため、我々はそれを実現させる事を望んでいる。でも一瞬でできるものではない」

当時から、この発言は、GS社が今後仮想通貨関連カストディ・サービスへ注力することは間違いないだろうと注目されていた。

つまり、今回の巨額出資はゴールドマンにおけるカストディから始まる仮想通貨市場への極めて重要な動きと考えられる。

カストディ・サービスの重要性

またBitGoのCEO、Belshe氏は、以前にも

仮想通貨業界に不足している最後のピースがカストディである。そして、その欠如こそが仮想通貨市場への機関投資家の参入を妨げている。

と語っており、同じく管理サービスを提供しているCoinbaseのカストディ部門責任者Sam McIngvale氏も、カストディのインフラが整うことによって、機関投資家から莫大な資金が流入すると言及している。

このカストディの重要性を強調するかのように、今週15日には世界最大級の金融サービス提供業者Fidelity Investmentsがカストディを含む仮想通貨関連サービスを提供するため、新会社Fidelity Digital Asset Servicesを設立。

また今年8月には、Intercontinental Exchange(ICE)を筆頭とする複数の有名企業がカストディサービスも含めた仮想通貨取引所Bakktの計画を発表している。

BakktのCEOに就任が予定されている現ICE(Intercontinental Exchange)のCEO、Kelly Loeffler氏は以下のように言及した。

機関投資家、企業、顧客がデジタル・アセット投資へ参入するための拡張性を持つ”入口”として、より高い効率性・安全性・実用性を推進する取引所が構築される。

その他でも、イギリスのセキュリティサービス会社G4Sも今月、「高いセキュリティを持つオフラインストレージを使用し、ハッカーや犯罪者から仮想通貨を守る」ことを目的として仮想通貨カストディサービスを開始した。

2018年に入ってからの9ヶ月間で仮想通貨業界は既に10億ドル(約1100億円)の盗難被害を受けているとブロックチェーンセキュリティ企業のCipherTrace社が発表しているように、機関投資家の参入に安心できる仮想通貨カストディが必要不可欠である。

その一方で、複数の大企業が管理サービス提供に向け仮想通貨業界に参入してきていることから、機関投資家を迎え入れる準備も着実に整ってきていると考えられている。

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