ProSharesやVanEck承認済み
米SECは22日、グレースケールが申請する、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム先物ETF上場申請の可否判断を再び延期した。
SECは5月30日までに最終判断を出す必要があるが、昨年12月にも延期し、ETHのPoSコンセンサスが不正や操作を引き起こし得るかどうかについてパブリックコメントを求めた。
一方、SECは昨年12月にProShares、VanEck、Bitwiseのイーサリアム先物ETF上場申請を承認した経緯がある。
グレースケールに関しては、現在先物ETFの他、イーサリアム投資信託を前回ビットコイン投資信託(GBTC)が1月に承認されたように、現物ETFへ転換する申請を進めている。
同時に進行する申請という戦略について、ブルームバーグのETf専門家 James Seyffart氏は「グレースケールが先物ETFを本当に始めたいかさえ疑わしい。これはSECから19b-4命令を得るための”トロイの木馬”に過ぎないかもしれない。イーサリアムの先物ETFもしくは現物ETFを非承認した場合、むしろどちらもSECにとって悪い結果になるだろう」とコメントした。
ビットコインETFにおけるSECとの戦いでは、ビットコイン先物ETFがすでにあったのに、現物ETFは基準を満たさないというSECの「不公平な」論点に対して、グレースケールは昨年裁判でSECが再度審査するよう、裁判所の命令を得た経緯がある。この判決は、1月に10銘柄のETFが最終的に承認された根拠ともなっている。
一方、今週、SECはイーサリアム財団の調査を行っていると報じられ、仮想通貨イーサリアムが有価証券と見做される恐れが出てきた。
関連:米SEC、イーサリアムを調査か 財団の関連企業に召喚状送付も
関連:イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び