はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米下院議員らがステーブルコイン法案の進展に向けて会合か= 報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ステーブルコイン法案の議論再開か

米国下院金融サービス委員会のパトリック・マクヘンリー委員長(共和党)が11日、同委員会の上級民主党議員マキシン・ウォーターズ議員らと会合を開いたことが明らかになった。

政治専門の有料ニュースレターPunchbowl Newsの報道によると、この会合ではステーブルコイン法案の進展について議論が行われた。特に2名は上院院内総務のチャック・シューマー(民主党)とも会談し、連邦航空局(FAA)の法案に関連付けることで、ステーブルコイン法案を超党派で推進する解決策についても検討したとされる。

マクヘンリー氏らが提出した「決済ステーブルコインの明確化に関する法案」は、昨年7月末に下院金融サービス委員会を通過したものの、民主党と共和党間での議論が紛糾し、交渉再開の見通しは不透明な状態にある。

この法案は、ステーブルコインの発行要件を定める主要規制当局として米国連邦準備制度を指名し、州の規制当局がトークンを発行する企業を監督できるようにする内容を含んでいる。また、緊急時には連邦準備制度が介入する権限を持つことや、州がその監督義務を連邦監視機関に移管できるオプションも提供している。

この法案が議論を経て、上院および下院で可決されれば、米国では初めてステーブルコインに関する包括的な法案が成立することになる。

関連:『米連邦レベルの規制が要る』イエレン財務長官、ステーブルコイン規制法案について議会で強調

注目される背景

ステーブルコイン法案が注目される理由は、その市場規模と影響力にある。現在、ステーブルコインの総発行額は約1540億ドル(23兆円)に達しており、デジタル資産市場全体の重要な部分を占めている。

ステーブルコインはその価値が米ドルやその他の法定通貨に固定されているため、仮想通貨市場において価格の安定性を提供し、日常的な取引や価値の保存手段として重要な役割を果たす。

特にDeFi(分散型金融)はステーブルコインを広く使用しており、借入、貸出、流動性提供など多くのアプリケーションが米Circle社発行の米ドル連動型ステーブルコイン(USDC)等に依存している。ステーブルコイン法案によって規制が整うと、DeFiプロジェクトが企業や機関投資家から資金を集めやすくなり、また、不正行為やリスクの管理が強化されることが期待される。

ジャネット・イエレン財務長官は今年2月、下院金融サービス委員会の公聴会で、ステーブルコインを連邦レベルで規制する法案の制定を強く求めた。イエレン財務長官の発言は、法的順守を怠るプラットフォームの存在、取り付け騒ぎなどのリスクを考慮したものだ。

上院議員のシンシア・ルミスも、3月にはシューマー氏がステーブルコイン法案に取り組む意思があると述べていた。

超党派での支持を受けて下院委員会を通過したこの法案は、多くの障害に直面している。現在、下院では共和党が過半数を占める中、民主党が過半数を握る上院の銀行委員会はこの案に対して一致した関心を示していない状況だ。

関連:ブラックロックのRWAファンド、いつでもUSDCと交換可能に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧