機関投資家資産トークン化加速へ
世界最大の資産運用会社ブラックロックは、RWA(現実資産)トークン化企業セキュリタイズ(Securitize)の4,700万ドル(73億円)の戦略的資金調達ラウンドを主導したことがわかった。
ブラックロックの他、オルタナティブ投資管理会社のHamilton Lane、ParaFi・キャピタル、Tradewebマーケッツもこのラウンドに参加。ブラックロックの戦略的エコシステム・パートナーシップのグローバル・ヘッドであるJoseph Chalom氏は、今回の資金調達後、セキュリタイズの取締役に就任する予定だ。
セキュリタイズは2017年に設立された米大手デジタル証券会社で、セキュリティトークン(ST)の発行から流通市場まで対応したソリューションを提供。
今年3月に、ブラックロックとSecuritizeは提携して、イーサリアム上でトークン化された「BUIDL」ファンドをローンチした経緯がある。BUIDLとは、現金、米国債、現先契約に投資し、投資家が暗号トークンを保持しながら利回りを得ることができるオンチェーンファンドで、4月30日の時点で3.75億ドル(583億円)の資産運用額に達している。
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ブラックロックは今回の出資で提携関係を強化していく格好だ。
ブラックロックの戦略的エコシステム・パートナーシップのグローバル・ヘッドであるJoseph Chalom氏は今回の発表で、「ブラックロックでは、トークン化は資本市場のインフラに大きな変革をもたらす可能性があると考えている。セキュリタイズへの投資は、当社のデジタル資産戦略の進化における新たな一歩だ」とコメントした。
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