一斉エアドロップの方針
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2の注目プロジェクトの一つ「ZKsync」が、6月24日頃(米国時間)からエアドロップを開始する計画が明らかになった。
対象ウォレット695,232件に対して、総計36億7500万ZKトークンを配布する予定。この情報は、海外の暗号資産(仮想通貨)メディアThe Blockが11日午後に独占的に報じた。
注目点は
特筆すべき点は、各アドレスに対する上限設定「最大10万トークン」が設けられたことと、自動化されたボットがエアドロップから除外される設計により、コミュニティ・ファーストの姿勢が強調されていること。
さらに、エアドロップ対象のトークンには権利確定期間やロックアップ期間がなく、「初日から全て受け取り可能であること」である。請求期限は2025年1月3日であり、希望するユーザーはいつでもトークンを取得し、売却可能になると推測される。
36億7500万ZKは、総発行量210億ZKの17.5%に相当し、これらは、初期ユーザー(89%)と貢献者(11%)で配分される。
トークン設計は、コミュニティに流動性の高いトークンを提供するポリシーであり、発行されるトークンの49.1%はエコシステム・イニシアチブを通じて分配される。これらのトークンは、ZKsync財団によって管理されるエコシステム・イニシアチブと「ZK Nation」ガバナンスを通じて、計画的に配布される。
Matter Labsの創設者兼CEOであるAlex Gluchowski氏は、「ZK Nation」が数週間以内にローンチされる予定であり、コミュニティが保持するZKトークンは、プロトコル・ガバナンスのアップグレードを管理する上で重要になると述べた。
インサイダーに対する割当は、初期投資家に17.2%、Matter Labsチームに16.1%程。これらは最初の1年間はロックされ、その後2025年6月~2028年6月まで3年間かけて徐々にリリースされる。
ZKsyncのコミュニティ・エアドロップはポイントシステムに基づいており、集計期間中にDeFiプロトコルに流動性を預ける、または10個以上のERC-20トークンを取引するなどのアクションに対してポイントが付与されたという。
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