世界最大級の仮想通貨マイニング企業Bitmainの傘下でビットコインのマイニングを行なっているAntpoolがSegWitブロックのマイニングを停止している可能性が浮上した。
Bitmex Researchは、Btc.comのデータを引用しながら、Antpoolがブロック容量がSegWitを利用してマイニングされたブロックより容量が小さいブロックを多く生成している傾向を指摘している。
Despite Bitmain's strong support for larger blocks, Antpool has recently been producing smaller blocks (below 1MB), while other pools produce larger blocks.
— BitMEX Research (@BitMEXResearch) 2018年10月29日
Is Antpool/Bitmain excluding SegWit format transactions?https://t.co/rDQIlCearW pic.twitter.com/5cJgn0iLxd
Bitmainは、ビッグブロック派と呼ばれていたグループに属しており、SegWitブロックを受け付けない状況が可能性として見られている点は、注視したい動きとなる。
また、先月Bitmainは自社のS9マイニング機器を対象にOvert ASIC Boostを利用が可能となるアップデートを行なった発表も行われた。
Asic Boostの種類には、今回発表されたOvertとは別に、Covertがあり、その大きな違いを簡単に説明するとAsicBoost(チートマイニング)を行なっているかが公開されるかという点となる。
今までは公開型となるOvert ASIC Boostの利用は公言せず、あくまでもチートマイニングを大々的に行なっている旨は言及していなかったため、今回の発表でAsicブーストを大々的に使っていくことを公言する重要な動きとなる。
またそれに直接関係があるか定かではないが、10月15以降Asic Boostを利用したマイニングが増加している傾向がAsic Boostで承認された取引数を記録サイトの統計から見られている。
収益悪化に伴い、マイニング機器の値段を落として販売を続ける同社は、米中貿易摩擦の関税の影響も懸念されており、本格的に収益面重視の動きに出た可能性は十分に考えられるだろう。
SwgWitブロックの件も含め、マイニングの状況や、ビットコインを取り巻く状況が再度変化しつつある(Bitmainは主導できる実力がある)かもしれないため、注意して状況を追っていきたいところだ。