はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米NASDAQ、仮想通貨取引所に技術提供を検討|市場操作リスクなどに対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NASDAQが仮想通貨取引所に可能性を見出す
世界最高峰の証券取引所の一つであるNASDAQが1日に仮想通貨取引所について言及し、同社の市場監視技術で仮想通貨業界を煩わせる多くの問題を解決できるかもしれないとした。既にジェミナイとSBIバーチャル・カレンシーズがNASDAQの技術を導入している。

NASDAQが仮想通貨取引所に市場監視技術のさらなる提供を検討中

仮想通貨取引所における市場操作などの攻撃やトラブルを改善できると世界最高峰の証券取引所NASDAQが述べたとブルームバーグが報じた。

NASDAQが1日に公開した資料によると、同取引所が開設の1971年以降、培ってきた証券や通貨の取引を監視する独自ツールがトラブルの絶えない仮想通貨取引所における市場操縦など攻撃のリスクを削減できるそうだ。

規制当局やブローカー、そして取引所は全ての取引を監視して、先端技術を駆使してパンプ・アンド・ダンプ、インサイダー取引、仮想売買やスプーフィング攻撃などの違法行為が行われていない事を常にチェックする監視チームを持っている。

このようにNASDAQが仮想通貨市場に欠かせない取引所において同社の独自技術を利用すれば仮想通貨業界を煩わせる市場操縦など、多くの問題を削減できる事を示唆した事が注目を浴びている。

また、既にNASDAQの市場監視技術を採用している仮想通貨取引所もあり、現在では頻繁に取引所から話が来るという。

現在1-2週間に一回はアプローチされる。

しかし多くの企業(仮想通貨取引所)はまだ早いステージにいて、評判が良い訳ではない為、全ての企業と提携をするとは限らない

このようにNASDAQは現在、どの取引所と提携するかに対しては慎重である点を同社の取引監査の責任者を務めるTony Sio氏はインタビューで明かした。

これまでの動き

NASDAQの市場監視技術、通称SMART技術は既にウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミナイでも利用されている事を4月にNASDAQ社のCEOであるFriedman氏はCNBCとのインタビューで明らかにしていた。

また7月にはSBIバーチャルカレンシーズとその他3つの仮想通貨取引所が既にジェミナイ同様、NASDAQの監査技術を採用している事が明かされ、NASDAQと面会していた事が報道されている。

このように、NASDAQは以前から仮想通貨に対してはオープンな姿勢を見せている。

以前からNASDAQは仮想通貨の将来性を評価しており、今後の課題として市場の未熟さと規制の整備が整っていない事を挙げながら、将来的にはNASDAQが「仮想通貨取引所として仮想通貨業界に参入することを検討する」可能性もあると述べている。

NASDAQ発表の重要性

世界最大級の証券取引市場の監査技術がより多くの仮想通貨取引所に利用されれば、仮想通貨取引所の安全性が保たれるだけではなく、仮想通貨のイメージ向上にもつながる。

現在、SMART技術を既に利用していて名前が出ているのはジェミナイとSBIバーチャル・カレンシーズのみだが両取引所に共通するのは規制に準じている点だ。

ジェミナイはニューヨーク州から同州の銀行法に基づいた銀行業の免許を取得しており、SBIグループの一部である SBIバーチャルカレンシーズは仮想通貨交換業者として登録されている。

しかし仮想通貨取引所の多くはマイナーな仮想通貨を多く扱うものや、Dexといった分散型など多種多様だ。

また多くの仮想通貨取引所は規制に準じていないグレーなものも残念ながら少なくない。

規制に準じていて、ブランドにも定評がある仮想通貨取引所ではニューヨーク州からビットライセンスを取得しているCoinbaseがあるが、今後NASDAQの高いスタンダードに見合う仮想通貨取引所が現れるのかは気になるところだ。

CoinPostの関連記事

世界2位証券取引所ナスダック、『親仮想通貨派』の取引プロバイダーを買収
ナスダックの公式発表によれば、仮想通貨カストディサービス企業と提携中の取引ソリューションズプロバイダーCinnoberを買収、仮想通貨への積極的な姿勢が見受けられる。
ナスダックCEO:将来的に仮想通貨取引所としての参入を検討する
ナスダックのCEOを務めるAdena Friedman氏は、どの程度の時間がかかるかは不明ながら、仮想通貨の将来は確約されていると主張し、市場が充分に成熟したら仮想通貨取引所としての参入も検討すると語りました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧