イーサリアム相場分析
暗号資産(仮想通貨)のリサーチを行う10x Researchのアナリストは24日、イーサリアム現物ETFのローンチ期待にともなう価格上昇は終わったとの見方を示した。
「イーサリアムは3,000ドルまで下落するのか」と題するレポートを公開し、現物ETFのローンチは「ニュースで売る」機会になったと指摘。また、現物ETFについて、ウォール街からの投資が抑制される可能性があるとも述べている。
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一方でアナリストは、現在の下落はイーサリアムだけにみられる現象ではないと説明した。これまでもビットコインの先物や現物のETF取引開始、コインベースの株式上場など、こういった事例はその直後に調整局面に入ったと指摘している。
また、イーサリアムのETFローンチは、マウントゴックスの弁済時期と重なっていることも指摘。他にも、米ハイテク株が下落している現在の市況にも言及している。
その上で、仮想通貨は相場全体が低迷しているが、イーサリアムは最も地合が弱い可能性があるとし、ユーザー数などのファンダメンタルズが停滞もしくは悪化していると述べた。
10x Researchのアナリストは22日にも、イーサリアムが買われすぎの水準にあるとし、弱気な見方を示している。
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現物ETFについて
また、アナリストは今回、イーサリアムの特性にも言及。「デジタルゴールド」として広く受け入れらているビットコインとは違い、スマートコントラクトプラットフォームとして利用されるイーサリアムの価値を投資家に伝えることは容易ではないようだ。
ウォール街の企業は、潜在的な投資家にイーサリアム投資の価値を効果的に伝えるのに苦心している模様。そして「ウォール街の人々は通常、理解できないものには投資しない」とアナリストは指摘している。
他にもアナリストは今回、イーサリアム現物ETFの大きな宣言活動が確認できないことも指摘した。
23日に取引を開始したイーサリアム現物ETFは、初日は1億ドル(約154億円)超の資金の純流入があったが、24日は1.3億ドル(約200億円)超の純流出だった。ビットコイン現物ETFの時と同様、グレースケールがETFに転換した「ETHE」からの流出が大きく影響している。
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