世界最大手会計企業デロイトが米ID企業と提携、政府向けの「ブロックチェーン」事業を展開へ

デロイトがID企業と提携、政府業務を展開
世界最大の会計事務所デロイトトマーツは、米国のIDマネージメント企業Attestと提携し、政府が管理するデジタル・ID業務向けのブロックチェーン基軸のソリューションズを提供する。

デロイトのデジタルアイデンティティ・システム

プレスリリース専門サイトPRNewswire によると、世界最大の会計事務所である「デロイトトマーツ」は、米国シカゴに本社を置くアイデンティティ・マネージメント企業Attestと提携し、「政府クライアント(政府側が企業のクライアントとなる)」が直面するデジタル・アイデンティティにまつわる様々な問題を解決するブロックチェーン基軸のソリューションズを提供することとなった模様だ。

提携先のAttest社が開発したユーザー重視のデジタル・アイデンティティ プラットフォームには、『Attestウォレット』と『Attestエンタープライズ』という2つの主力商品があり、両方とも政府と企業間における個人情報共有に向けたプライバシー・セキュリティー・認証に特化したものであると発表された。

特に、ウォレットは、政府と企業のアイデンティティをデジタル化し、アクセスを制限することも可能となるとされている。

今回の提携について、デロイトコンサルティングLLPの社長を務めるWendy Henry氏は、以下のように述べた。

ブロックチェーンのパイロット版で判明したのは、政府クライアントは、デジタル・アイデンティティという厄介な問題を避けることはできないということだ。

多くの企業では、個人ウォレットを使って、顧客のデジタルアイデンティティを保管するが、政府にとっては全市民がそのサービス対象となる。

したがって、Attest社と提携することによって、政府により円滑にデジタル・アイデンティティを管理するソリューションズを提供することが可能となるだろう。

ブロックチェーン業務が進むデロイト

政府専門部門のトップMarc Mancher氏は、今回の共同事業に関して、次のように述べた。

Attest社は、デジタル証明の問題に対する解決手段を提供し、政府にとっては技術的に最適なソリューションズになるだろう。

また最近では、デロイトの政府向けの研究開発センターは、政府によるブロックチェーンの利用に関する報告書を公開した。

世界最大の会計事務所Deloitteが分析する、ブロックチェーンが普及するまでの5つの課題
世界最大のプロフェッショナルサービスネットワークを持つデロイトが、ブロックチェーン技術のおかれた状況に関する貴重な分析を発表。 進展と普及の障害になっている五つの課題を挙げた。

以前、ブロックチェーンにおける進展と普及の障害になっている5つの課題を分析した報告書も公開し、同社の積極的な取り組みをアピールしている。

さらに、政府クライアントも視野内に置いた今回の提携に加え、早期からブロックチェーンの研究に着手しており、コマースにおける取引間信用を生み出すために、この新興技術の利用を進めようとしているデロイトに関する今後のブロックチェーン技術の成長に注目したい。

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