はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンのセキュリティ監査サービスが注目を集める理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

監査の重要性とは Bunzz Audit

ブロックチェーン関連事業には、ブロックチェーン上で稼働するプログラム「スマートコントラクト」の開発が必要だが、コントラクトを展開する前にセキュリティチェックが必須であることをご存知だろうか?コードに脆弱性がある場合、ユーザの資産が不正に引き抜かれたり、サービスの継続が困難になる攻撃を受けるなど、ハッキングリスクがあるためだ。

その対策として、コントラクトのAudit(監査)を行うことが慣例となっている。しかし、そのような認識がまだ十分に広がっておらず、監査なしで運用がスタートした結果、ハッキングによるインシデントが発生するケースが後を絶たない。実際、2022年の統計では実に4,500億円のハッキング被害が発生した。

Bunzz Audit_0802

引用:immunefiの2022年レポート(immunefi.comより)」

一度インシデントが起きたプロジェクトは、ユーザからの信頼を失い、回復は容易でない。あなたのプロジェクトはセキュアだろうか?

この記事では日本人ファウンダーのWeb3スタートアップによる監査サービス「Bunzz Audit」についてお伝えする。

従来のスマートコントラクト監査会社の課題点

コントラクトの監査を行うサービスは国内外に複数あるが、下記の業界課題を抱えている。

  1. 監査ファームのコストは非常に高い(数百万円〜数千万円)
  2. アサインされた担当者によってレポートの質がばらばら
  3. 本当にきちんと監査を行ったか、利用者側は知りようがない
  4. 監査期間は2週間〜2ヶ月。その間は開発がストップするためローンチのスケジュールを圧迫する

こうした業界課題を解決すべく、スマートコントラクトの開発インフラであるBunzzが新たにローンチした監査サービスが「Bunzz Audit」だ。前述の課題に対しLLM等を利用したスマートなソリューションを提供しており、注目を集めている。

プロフェッショナルな監査プロセスをデジタル化

Bunzzによれば、従来の監査のコストが高く、遅く、品質が不安定な根本原因は「監査人によるマニュアル作業」にあるという。コントラクトに精通した監査人の人件費は非常に高い。監査の質がバラバラなのは、監査人のスキルに個人差があるためだ。Bunzz Auditはこの点に着目し、”優秀な監査人の作業プロセスをデジタル化しコストを下げ効率化する”ことを構想した。

キーポイントは独自の脆弱性データベースとLLM

監査人は通常、監査対象のソースコードが、過去にハッキングが発生したコードに似ていないかを見て、脆弱性の有無を判断する。Bunzz Auditは過去にブロックチェーン領域で発見された脆弱性パターンをインターネットから収集し、膨大なデータベースを構築した。「今まで人類が発見してきたスマートコントラクトの脆弱性を網羅的にまとめたデジタル標本のようなもの」だという。

Bunzz Auditでは、監査が始まると監査対象のコントラクトとデータベースをLLMが照合し、近似値を算出して脆弱性を検知する仕組みになっている。

データの近似を判断するという点では、人間の判断よりもLLMの方が正確で圧倒的に速いため、この手法を採用しました」。(Bunzz チーム)

実際、”LLMベースの監査”と聞くと不安が残るが、Bunzz AuditはLLMが直接コードを監査をするのではなく、「実際に脆弱性を含むコードとクライアントのコードが似ているか」の判定にLLMを活用しているのがポイントだ。Bunzz Auditのデータベースには約100種類もの脆弱性パターンが登録されており、通常の監査人では確認しきれない膨大な観点からの監査を素早く実現する。通常2週間から2ヶ月かかる監査が、Bunzz Auditでは2日で完了する。

監査対象のスマートコントラクト

Bunzz Auditは、Solidityによって記述されたコントラクトに対応し、チェーンもEVM互換であれば全て監査可能だ。また既にデプロイされたオンチェーン上のコントラクトであっても、Githubレポジトリ内のソースコードであってもどちらも監査が可能だという。

拡がる利用

「低コスト、短納期がBunzz Auditの特徴でして、監査に数百万円もかけられないけど監査レポートは欲しいというプロジェクトや、数日以内にすぐ監査したいというお客様が特に多いです」(Bunzz チーム)

先日、Very Long Swapで行われたBONSAICOINのIDO用コントラクトも、Bunzz Auditによって監査された。また、インデックスDeFiのLOCKON、Futaba Protocolの他、国内上場企業のNFTプロジェクトもBunzz Auditに監査依頼をしており、国内外で利用が拡大している。

Bonsai_x

引用:Xより

Lockon_review LOCKON Financeからのフィードバック
監査をお願いしてから短い期間でレポートが出てきたのが嬉しかった。レポートでは18項目の脆弱性の指摘があった中で、16項目は納得感があった。これがAIベースの監査サービスであることを考えるとパフォーマンスは素晴らしいと思う。また、コミュニケーションがTelegramベースなのも便利。
Futaba_review Futaba Protocolからのフィードバック
思ったよりも早くレポートを取得できた。
Bunzz Auditが指摘した9つの脆弱性のうち、6個は納得できるものだった。プロダクトの仕様上、あえて設定したコードの内容が脆弱性と判断されたが、それはFinalized Reportのコメントで解消された。驚いたことに、他の監査サービスで発見されなかった脆弱性が、Bunzz Auditで発見できた。

料金体系

Bunzz Auditの料金体系は下記のようになっており、監査対象のコントラクト数によって料金が変動する。1コントラクトあたり1,791ドル(約27万円)で監査が可能だ。

Bunzz Audit_ptice

期間限定無料トライアル

Bunzz Auditは現在期間限定の無料トライアルを実施している。希望者のコントラクトを無料で監査し、ドラフトの監査レポートを取得可能だ。「スマートコントラクトの監査を予定している方はぜひお試しください」(Bunzz チーム)

Bunzz Auditのロードマップ

現在のBunzz AuditのバージョンはV1となっており、新たな脆弱性が発見されるとデータベースも更新される仕組みになっている。V2ではFuzzingという手法を利用し、コントラクトにランダムな値を何万通りも入力しエッジケースを検知することで脆弱性を検知する新たな手法にも取り組んでいるという。今後のアナウンスにも注目だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/07 日曜日
11:30
ビットコイン1000万円台まで下落も底堅く推移、中東情勢改善とETF動向が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は米・イラン情勢の悪化や米金利上昇を背景に1000万円台まで下落。200週移動平均線近辺では押し目買いが入り底堅く推移した。中東情勢の改善や14営業日ぶりのETF純流入を受け、値固めへの転換が焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(6/5)|ストラテジーのBTC売却・個人マイナーのBTC採掘成功・ETH分析の動向まとめ
今週は、金融庁による仮想通貨仲介業の新制度施行、個人マイナーのビットコイン採掘成功、スコット・ベッセント米財務長官によるクラリティー法案の夏までの成立要請に関する記事が関心を集めた。
06/06 土曜日
14:00
米SEC、トークン化証券枠組みを策定中
米証券取引委員会の取引・市場担当ディレクターがニューヨークで講演。トークン化証券の枠組み策定やCFTCとの規制協調、無期限先物の法的地位など最新の取り組みを説明した。
13:40
「ストラテジーと現物ETFの大量購入がなければビットコインは2.2万ドルまで下落していた」Cryptoquant創設者が反論
仮想通貨分析プラットフォームCryptoquantのKi創設者は6日、ストラテジーと現物ETFが古参クジラの売却した124万BTCを吸収しなければ、ビットコインは現在も2.2万2,000ドル付近まで下落していた可能性があるとの見解を示した。
11:45
スペースXがxStocks初のトークン化IPO銘柄に、クラーケンで参加受付開始
仮想通貨取引所クラーケンのトークン化株式プラットフォーム「xStocks」を通じてSpaceXのIPO参加受付が始まった。EEAを含む110超の市場で利用可能で、割り当てを受けた投資家は公募価格で1:1裏付けのトークン化株式(SPCXx)を取得できる。
10:50
仮想通貨取引所で金銀や株式など伝統資産の先物が成長=クリプトクアント
仮想通貨取引所における現物取引高が縮小する一方、金・銀・原油などTradFi資産の永久先物が急拡大している。クリプトクアントが最新レポートで分析した。
09:45
米仮想通貨政策団体CCI、ヴォールト規制明確化連合を発足 ギャラクシーとモルフォが主導
仮想通貨業界団体CCIが5日、仮想通貨金庫の規制枠組み整備を目的とした「ヴォールト・コアリション」を設立。ギャラクシーとモルフォが中核を担い、a16zやビットゴーも参加する。
09:30
香港金融管理局、トークン化債券の専門家グループを結成
香港金融管理局は、トークン化債券の専門家グループを結成したことを発表。JPモルガン証券など香港のトークン化債券市場の発展に寄与する経験や関心を持つ専門家を集結した。
08:25
モルガン・スタンレーとギャラクシー、仮想通貨と現物ETFの交換スキームを発表
モルガン・スタンレーとギャラクシー・デジタルが、顧客の仮想通貨を現物ETFシェアに転換するリファーラル提携を発表。最低取引額を500万ドルに引き下げ、手続き期間も最大75%短縮できる。
07:15
ビットコイン年初来安値更新、米金利上昇と複合悪材料が重荷|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは6月6日未明、年初来安値を更新した。5日に公表された米雇用統計が市場予想を上回る内容となったことで米FRBによる金融緩和期待が後退し、金利上昇観測が強まった。
06:55
ジーキャッシュ脆弱性修正済みもZEC急落、サイファーパンクは「FUDだ」と反論
ジーキャッシュのOrcardプールに偽造可能な脆弱性が発覚・修正済みと公表され、ナスダック上場のサイファーパンク株が47%超急落。同社は流通供給量の1.88%にあたるZECを保有し、長期蓄積戦略の継続を表明。
06:20
米下院歳入委、仮想通貨課税の討議草案7本を公開 6月9日に公聴会
米下院歳入委員会が仮想通貨課税を包括的に見直す7本の討議草案を公開した。ステーブルコイン取引の非課税枠やステーキング・採掘・洗い売りルール等を個別に規定し、6月9日の公聴会で審議する予定。
06:05
ストラテジーのマイケル・セイラー会長「ビットコインは個人・企業・国家の資本」、4つのイデオロギーを提唱
ストラテジー創業者のマイケル・セイラー会長が5日、ビットコインコミュニティの思想を「マキシマリスト」「キャピタリスト」「テクノロジスト」「ファンダメンタリスト」の4類型に整理した論考をXで公開した。
05:45
セキュリタイズのSPAC合併、米SECが有効認定 NYSE上場へ
RWAトークン化インフラ企業のセキュリタイズが、カンター・フィッツジェラルド系SPACとの合併に向けSECの登録届出書承認を取得。6月29日の株主総会で承認されれば、米NYSE上場を果たす見通しだ。
05:00
グレースケール「ビットコイン底値形成には新たな買い手が必要」
グレースケール・リサーチがストラテジーのBTC売却を受けた市場変動を分析。レバレッジ型保有の集中リスクを指摘し、多様な買い手の参入なくして持続的な底値形成は難しいとの見解を示した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧