ビットコイン買い増し計画
ドイツ証券取引所が開設した株式の電子取引所Xetraに上場する投資企業Samara Asset Group(以下、Samara)は14日、最大3,000万ユーロ(約49億円)の社債を発行して私募で販売する計画を発表した。
発行は金利など市場の状況に依存するが、調達する資金は暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の購入や多様化したポートフォリオの拡大に使用すると説明。同社は、企業のメインの財務準備資産としてビットコインを保有している。
Samaraは、Galaxy Digitalのマイケル・ノボグラッツCEOらが共同創設した投資企業。SamaraのCEOはパトリック・ローリー氏が務めている。
関連:ビットコインは大きな出来事がない限り5万ドル以下には下落しない=Galaxy DigitalノボグラッツCEO
ローリー氏はXに15日、同社が現在およそ421BTCを所有していると投稿。そして、社債を発行して、2025年には1,000BTC超を所有できるようにしたいと述べている。
Everyone’s asking so let me clarify… at @Samara_AG_ we currently hold about 421 #Bitcoin. We will purchase more with the bond and I want to own over 1,000 within the next year.
— Patrick Lowry (@Patrick_Lowry_) October 14, 2024
My question for you currently though is, which “421” do you like more?
また、別の投稿では、同社は何年も売却せずに長期保有して「HODL戦略」を貫いてきたと説明。そして「可能かはわからないが、マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長と同じぐらいビットコインの所有量を増やすことが夢である」としている。
We at @Samara_AG_ have HODL’d for years and are now increasing our #Bitcoin treasury and investing in disruptive tech through top managers and builders
— Patrick Lowry (@Patrick_Lowry_) October 14, 2024
Not sure it’s possible, but it’d be a dream to stack as much as @saylor
HODLとは
価格の乱高下があったとしても、長期的な値上がりを期待して仮想通貨を持ち続ける態度のこと。言葉の由来は「Hold」の誤記とされている。日本で言われる「ガチホ」と意味が近い。
▶️仮想通貨用語集
企業のビットコイン戦略
現在、上場企業で最もビットコインを所有しているのが、セイラー氏のマイクロストラテジー。同社は先月の買い増しによって、所有量が25万2,220BTCまで増加した。
関連:米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し
また、企業がビットコインを保有する動きは日本にも波及している。最近日本で注目を集めている企業はメタプラネット。同社は先週、2回もビットコインを買い増しした。
関連:メタプラネットが10億円分ビットコイン追加購入、今週二度目
企業にとってビットコインはインフレ・為替ヘッジになりうるだけでなく、ビットコインを利用した派生事業を展開し、新たな収益源を創出しようとする動きも見られている。
関連:なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?マイクロストラテジーとメタプラネットの事業戦略は
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介