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8年以上にわたり休眠状態だったイーサリアム(ETH)のクジラ(大口投資家)は6〜7日の価格上昇を受けて動きを見せた。このクジラは28のウォレットを管理し、合計で398,891 ETH(約11億4000万ドル相当)を保有していたが、11月7日に売却を開始した。
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オンチェーンデータを提供するLookonchainによると、このクジラは7日午後3時ごろまでの6時間で13,400 ETH(58億円相当)を平均価格2,790ドルで売却した。
このクジラは2016年1月に海外取引所ShapeShiftを通じてETHの蓄積を開始し、当時の平均取得価格は1 ETHあたり約3.5ドルだった。同年8月には全28ウォレットから新しいウォレットにETHを移動している。
今回の大規模売却は、米大統領選挙後のタイミングで行われた。イーサリアムは過去24時間で8%以上の上昇を記録し、ビットコイン(BTC)やソラナ(SOL)を上回るパフォーマンスを示した。
ドナルド・トランプ氏の2度目の当選を受け、米国のイーサリアム現物ETFへの投資が急増し、過去6週間で最大の資金流入を記録した。11月6日には9つのETFに合計81億円の純流入があり、フィデリティの「Fidelity Ethereum Fund」が41億円で最大のシェアを占めた。
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