はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムやドージコインに資金流入、週間騰落率でビットコインを大きく上回る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末6日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比−123.19ドル (-0.28%)の44,642ドル、ナスダック指数は+159.05 (+0.81%)の19,859ポイントで取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価の前引けは前日比106円(0.27%)高の39,197円となった。

国内暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ビットコインを大量保有するメタプラネットが前日比+2.6%の2709円、グループ企業に仮想通貨取引所運営のbitbankやCoinTrade(コイントレード)を抱えるセレスが前日比+8.4%の3385円まで大幅続伸した。

過去数週間では、大手取引所のコインチェック擁するマネックスグループや米リップル社と事業連携するSBIホールディングス、リミックスポイントも大きく買われている。

リミックスは今月3日、保有する仮想通貨の評価益が7.9億円に達したことを明らかにした。22年5月にはSBIと資本業務提携契約を締結している。

関連:リミックスポイント、仮想通貨投資で7.9億円評価益 XRPなど6銘柄保有

米国株では、最大手暗号資産取引所を運営するコインベースが前日比+7.1%の343ドル、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジーが+2.2%の395ドル、マイニング大手のマラ ホールディングスが6.6%の26.4ドルといずれも反発している。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.8%高の1BTC=99,335ドルに。

BTC/USD 週足

前週には足元の過熱感から急落する場面もあったが下値は底堅く、短期間で10万ドル水準まで値を戻した。

関連:短期調整警戒も、今週高値を「大天井」断定は時期尚早か|bitbankアナリスト寄稿

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

アルトコイン相場

コインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が前週比+9.0%となり、基軸通貨であるビットコインの前週比+4.1%をアウトパフォームした。

Messari

著名ストラテジストのJustin Bennett氏は、1ETH=3,950ドルのサポートライン(下値支持線)を上回っている限り、イーサリアム(ETH)は強気トレンドにあると指摘している。

その上で、ビットコイン建ての「ETH/BTC」週足チャートで0.04BTCの上値抵抗線をブレイクしてチャネルに回帰し、レジサポ転換すれば騰勢が強まるとの見方を示した。

ビットコイン以外で現物ETFが唯一承認されたイーサリアムであるが、ビットコインと比較すると大きく出遅れている。

BTCが年初来高値の73,800ドルを超えたのは11月上旬であり、その後1ヶ月間にわたる大幅続伸の末10万ドルの大台を超えたのに対し、ETHは12月6日になってようやく24年3月の年初来高値を更新した。

このまま続伸するか高値圏の4,000ドル台で揉み合うようであれば資金流入が加速し、21年11月に記録した過去最高値である1ETH=4,870ドルの更新も視野に入るか。

ETH/USD週足

実際に、過去数週間の傾向としてイーサリアム現物ETFに関する資金流入は急増し始めている。

直近のデータを見ると、12月5日に4億2900万ドル、12月4日に1億6770万ドル、12月3日に1億3260万ドル、12月2日に2420万ドル、11月29日に3億3290万ドルの資金流入を記録している。

米大統領選挙以前まではほとんど動きが見られなかったものの、ドナルド・トランプ氏の当選が決まると急激な資金流入が始まっている。現在の流入額は、それ以前の数ヶ月間の純流入額を合計した金額を上回ると見られる。

関連:仮想通貨 時価総額ランキング|注目銘柄・チャート

ミームコイン関連の動きは

続いてJustin Bennett氏は、前週比+7.8%の0.45ドルと高止まりするドージコイン(DOGE)についても分析を披露。

「現時点では過去最高値の更新は必然であり、時間の問題だろう」との認識を示した。最高値は21年5月に記録した0.74ドル。

強気トレンドに伴い、ミームコインをクジラ(大口投資家)が買い集めるケースも散見される。

Lookonchainのデータによれば、ミームコイン第3位のPEPEを同じエンティティ(アドレス保有者)と類推される2つのウォレットが、500万ドル相当のUSDCを費やし、約1,900億PEPEを買い増したものと見られる。

一方、ソラナ基盤の犬系ミームであるdogwifhat(WIF)については、コインベースへの送金で、推定850万ドルの利益確定を示唆する動きも確認されている。

関連:ドージコイン(DOGE)の買い方とおすすめ取引所|価格動向を解説

過熱感に警鐘

ネガティブな見通しを示す専門家もいる。ベンチャーキャピタリストのFelix Hartmann氏は、「アルトシーズンは終了し転換点を迎えつつある」とし、次のような見解を示した。

その根拠として、多くのアルトコインのFunding Rate(資金調達率)が年率100%を超える高水準に達しており、直近の価格上昇は先物取引が主導している一方で、現物取引量が減少傾向にあることを指摘した。これは市場の過熱感を示す指標として注目される。

同氏が特に警戒すべき点としているのは、プロジェクトチームやベンチャーキャピタル(VC)による積極的な利益確定の可能性である。「市場のモメンタムが一度崩れ始めると、相場の崩壊を引き起こしかねない」と警鐘を鳴らした。

このような市場環境下でのレバレッジ戦略として、ビットコインに対して2倍程度のロングポジション、そして過熱感の強いアルトコインに対する1倍のショートポジションを提案した。

当面は投機系トレーダーらの非合理的な取引行動が続く可能性があるものの、大口投資家による利益確定の時期が近づいているとの見方を示した格好だ。

関連:今すぐできる仮想通貨の税金対策、覚えておきたい損益圧縮による節税効果|Aerial Partners寄稿

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

Coinpost x Gtax 共同アンケート企画

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧