XRPのバーンについて
XRPレジャーに関しては、ステーブルコインRLUSDのローンチに伴い、多くの暗号資産(仮想通貨)XRP がバーン(焼却)される可能性が注目を集めている。焼却は、XRPが永久に流通から取り除かれるメカニズムだ。
取引ごとのバーン量は非常に少なく、通常は0.00001 XRP程度だ。しかし、このプロセスにはネットワークの安定性を支える重要な役割があると見られる。この設計により、ネットワークはスパムや不正な取引から保護されると同時に、正当な用途での利用が確保されている。
XRPレジャーの手数料システムは柔軟性を持たせた設計になっており、通常時は低水準の手数料を維持している。ただし、ネットワークの負荷が増大すると手数料が上昇する場合がある。この仕組みにより、取引が優先順位に基づいて処理され、より高い手数料を支払った取引が迅速に処理されるようになる。
RippleのCTOであるデイビッド・シュワルツ氏は、この手数料の仕組みについて見解を述べた。同氏によれば、手数料の最低水準はネットワークの合意によって決定されているが、取引量がネットワークの処理能力を超えた場合には、手数料に基づいて取引が優先される仕組みになっているという。
RLUSDも同様のルールに基づいて動作している。このステーブルコインは別の資産として分類されるが、同じXRPレジャー上で処理されるためにはXRP手数料が必要だ。この仕組みにより、どの資産が取引されてもXRPはバーンされる。
なお、このバーンメカニズムの規模は、SWIFTやVisa、Mastercardといった世界的な決済ネットワークとも比較されている。これらのネットワークは、1日あたり10億件以上の取引を処理するが、同じ規模の取引がXRP レジャー上で行われた場合でも、年間でバーンされるXRPの量は総供給量の約0.0075%に過ぎない。このことから、XRPのバーンメカニズムが長期的に供給に与える影響は限定的となる見込みだ。
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