はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

FTXの再建計画が正式発効 顧客の資金返済へ 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最大2兆円規模が分配か

2022年11月に破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは3日、FTX再編計画がこの日に有効となったことを確認した。

総額140〜160億ドル(2.2〜2.5兆円)の資金が顧客に返還されるとの見方があり、暗号資産(仮想通貨)ではなく現金弁済になることから、買い戻し圧力になり得るとして、仮想通貨市場への前向きな影響を期待する意見も上がっている。

3日から60日以内に、まず一部の債権者を対象にした弁済が始まることになる。最初に弁済を受けられるのは「コンビニエンス・クラス」に分類される債権者だ。このクラスは、5万ドル(約792万円)以下の請求権を持つ債権者が対象となっている。

これらの債権者は、認められた請求額の約119%を受け取る予定だ。計画によると、合計で約12億ドル(約1,900億円)が分配されることになる。

弁済を受ける債権者は、本人確認(KYC)を完了し、納税申告書を提出し、弁済に協力するクラーケンとBitGoの利用手続きなどを行う必要がある。

なお、コンビニエンス・クラス以外の債権者への支払日などは、また後日発表される予定だ。

関連FTX返済計画承認、米裁判所が約2年越しの破産手続きに終止符

仮想通貨市場への影響は

返済計画全体では、債権者の98%が請求額の少なくとも118%を現金で受け取る見込みだ。現金での返済となることにより、その資金で一部の債権者が仮想通貨を買い戻すことで市場を後押しするのではと推測する向きもある。

例えば仮想通貨アナリストのChain Mind氏は昨年7月時点で、返済を受ける人々の大半は個人投資家であり、資金をビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など低リスク銘柄、その後にアルトコインに再投入する可能性が高いと意見していた。

また、仮想通貨に関する分析を行う「K33リサーチ」は昨年10月、ファンドや制裁対象国、内部関係者などの保有分を除いて、約24億ドル(約3,800億円)が市場に再流入する可能性があると分析していた。

ただ、再投資は一斉に行われるわけではなく、市場への影響は限定的になるとも意見している。

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

前CEOは再審求める

FTX前CEOであるサム・バンクマン=フリード氏は昨年3月、米国の地裁に電信詐欺、商品詐欺、マネーロンダリングなどで懲役25年の判決を言い渡されていた。

その後9月、フリード氏の弁護側は控訴裁判所に再審を求める書類を提出している。初犯で物理的な暴力をともなわない犯罪に対して25年の懲役刑は過酷だと申し立てた。

さらに、顧客へ返金できることが確定した今では、「FTXが破産したことはなく、実際は顧客に返済できる数十億ドル相当の資産があった」ことが分かったとも述べている。

関連FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧