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「仮想通貨関連の資料を破棄すれば訴訟へ」米ルミス議員がFDICに警告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨業界の監督に関する資料

米国のシンシア・ルミス上院議員は16日、米連邦預金保険公社(FDIC)総裁に宛てた書簡を提出。暗号資産(仮想通貨)関連の資料を破棄しないよう警告した。

ルミス氏は、FDICの内部告発を受けてこの書簡を書いたとしている。FDICの内部者から、仮想通貨などデジタル資産に関連する活動についての資料が破棄されていると通報があったと述べた。

ルミス氏によると、内部者は、これらの資料は、破棄前に上院に提出されないよう幹部によって厳重に監視されており、一部の職員は情報を漏らした場合は法的措置を取ると脅されていると伝えていた。

背景としては、バイデン政権下でFDIC含む政府機関が、仮想通貨業界への銀行サービスを制限しようとしてきた疑惑がある。先日、カストディアバンクやジェミナイ、クラーケンなど複数企業の幹部が、実際にこうした制限を受けたと証言していたところだ。

また、2023年に仮想通貨に友好的なシルバーゲート銀行などが破綻した際も、背景にはバイデン政権の意向があったのではないかとの意見も聞かれる。

フレンチ・ヒル下院議員も先月、下院金融サービス委員会は、仮想通貨企業などに関連する口座を閉鎖するよう、政府が銀行に圧力をかけていた疑惑を調査すると述べていた。

関連米下院、仮想通貨企業に対する銀行サービス制限を調査へ

シルバーゲート銀行破綻などに関する記録も要求

ルミス氏によると、上院銀行委員会も、この件について調査を行う可能性があるようだ。ルミス氏は、資料の破棄は「違法であり、容認できない」としている。

FDIC職員が故意に資料を破棄したり、上院による監督を妨害しようとしたことが判明した場合、司法省に速やかに刑事告発を行うとも続けた。ルミス氏は、「デジタル資産活動に関する資料」として例えば以下を挙げている。

  • シグネチャー銀行に対する指導や処理の記録
  • シルバーゲート銀行の指導や清算処理の記録
  • デジタル資産業界にサービスを提供した、またはしようとしたすべての保険付き預金機関に対する指導の記録
  • FDICと他の連邦銀行機関が協働でデジタル資産に関する規則、ガイダンス、ポリシーを策定した記録

仮想通貨肯定派として知られるルミス氏は、米上院銀行委員会に新たに設立される仮想通貨小委員会の委員長に就任する見込みだ。

コインベースの動きも

FDICなど政府機関に対しては、米大手仮想通貨取引所コインベースも開示要求と提訴を行っている。

FDICは金融機関に対し、仮想通貨関連活動の無期限停止を求める書簡を送付していたとされる。コインベースがこれに関する資料を開示請求したがFDICは拒否。コインベースは情報開示法違反だとして、民事訴訟を起こした格好だ。

コインベースは、その他にも複数件、仮想通貨業界の監督活動をめぐって開示請求を出している。

関連米コインベース、FDICに情報開示請求 仮想通貨企業の預金に上限設定を要求か

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