業界有利な政策への期待高まる
米ホワイトハウスは21日、トランプ大統領が証券取引委員会(SEC)の共和党委員であるマーク・ウエダ氏を同委員会の委員長代行に指名したと発表した。ウエダ氏は、仮想通貨業界と対立した強硬な規制方針で知られるバイデン前政権下のゲーリー・ゲンスラー前委員長の後任となる。
トランプ大統領はSEC委員長の正式な後任として、元SEC委員のポール・アトキンス氏を指名する意向を示している。アトキンス氏はバイデン政権下での資本市場監督方針から大きく転換することが予想される。
米時間20日に退任したゲンスラー前委員長は、透明性の向上、リスクの削減、ウォール街での利益相反の排除を目的とした数多くの規則を制定し、また、SEC規則に違反したとされる複数の仮想通貨企業を提訴していた。
ロイター通信の報道によると、情報筋は今月、パース委員とウエダ代行が今週にも仮想通貨の関連政策の全面的な見直しに着手する見通しであると語っている。2022年6月から共和党所属のSEC委員を務めるウエダ氏は、これまでゲンスラー前委員長の積極的な規則制定と法執行アプローチを批判してきた。
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一方、CFTC(商品先物取引委員会)については、代行委員長にキャロライン・ファム委員が指名された。
バイデン前大統領により指名された共和党委員のファム氏は、CFTCにおいてデジタル資産市場小委員会の設立を通じたガバナンスとリスクに関する提言や、デジタル資産の規制枠組みの提案など、複数のデジタル資産関連施策を主導してきた。また、2023年には新技術のための枠組み作りとデジタル資産のパイロットプログラムの開始を目的とした「米国規制サンドボックス」を提唱した。
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