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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(2/14 AM7時)
仮想通貨(暗号資産)市場は引き続き軟調な展開が続いている。トランプ米大統領は13日、米国の輸入品に対し公約通り「相互関税」を課す大統領令に署名した。ただしホワイトハウスは発動は直ちには行わないと発表、加えて市場は対応策の策定に数週間から数カ月を要するとの見解が広がった。これを受けて安心感が広がり、米株式市場は上昇したものの、ビットコイン(BTC)は24時間比で半値戻しにとどまった。株式市場ほど上昇しなかった背景には、相互関税の発動時期とビットコイン準備金評価期間(半年以内)に関する大統領令の時期が重なる点が影響している。
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出典:Tradingview
2月13〜14日相場状況
先物市場では、現物価格と先物価格の乖離差が大きく変動する展開となり、利益確定の先物売りと強気派の買いが交錯する状態となった。
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オプション市場では、プットコールレシオ(PCR)が上昇し、投資家心理はやや弱気に傾いている(下画像黄矢印参照)。
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現状分析(2/14日AM7時)
トランプ大統領の政策に対する先行き不透明感が資金流入を抑制している。先物市場は売りもでており、一時的なショートカバーの可能性はあるものの、高値を切り下げる重い値動きが続いている。また、4月の米国確定申告を控え、納税資金確保を目的とする利確売りが意識され、これも相場の上値を抑える要因となっている。
今後の重要な日程
- 2/14日 米小売売上高
- 2/20日 米FOMC議事録
- 2/20日 米フィラデルフィア連銀景況指数
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