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Ondo Financeがマスターカードと提携 短期米国債ファンド提供で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マルチトークンネットワーク上で提供へ

資産トークン化企業Ondo Financeは4日、自社の短期米国政府債ファンド(OUSG)が決済大手マスターカードのマルチトークンネットワーク(MTN)で提供されると発表した。

企業は、オンチェーンで毎日の利回りを得て柔軟な現金管理を行うことが可能になるとしている。

マスターカードのMTNにRWA(現実資産)トークンが導入されるのは初めてのことになる。MTNは、マスターカードが2023年にリリースしたネットワークで、ブロックチェーン技術による決済・コマースアプリのための一連の基本機能だ。

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。RWAのトークン化の可能性は、資産運用最大手ブラックロックらも注目している。

OUSGの追加により、MTNは初めて、プライベート決済ネットワークをパブリックブロックチェーン上のトークン化された資産とつなぎ、新たにそのサービス範囲を拡大できる。

OUSGは、主に短期米国債と政府支援企業(GSE)へ投資するファンドで、24時間年中無休で申し込みと償還が可能だ。年換算利回り(APR)は記事執筆時で4.3%である。

現在は、資産のほとんどを、世界最大手の投資企業ブラックロックのUSD機関デジタル流動性ファンド(BUIDL)に投資している。また、フランクリンテンプルトン、ウィズダムツリーその他の短期米国債・GSEファンドにも資金を割り当ててているところだ。

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今回の提携により、マスターカードのMTN上でOUSGを採用する企業は、主に以下のことが可能になる。

  • パブリックブロックチェーン上で直接OUSGにアクセスする
  • 他の暗号資産(仮想通貨)インフラを使わずに、従来のバンキングサービスの経路を通じて決済できる
  • 現金を柔軟に管理する

マスターカードの仮想通貨・ブロックチェーン事業

マスターカードはブロックチェーン事業を強化しているところだ。今月に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類では、同社の取り扱う取引の約30%がデジタルトークンにより行われていると発表した。

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マルチトークンネットワーク(MTN)の他、様々な仮想通貨プレーヤーと協力して、消費者がカードで仮想通貨を購入し、その残高をマスターカードが受け入れられる店舗であればどこでも使用できるようにしている。

2024年5月にはヨーロッパとラテンアメリカで仮想通貨ユーザー向けのP2Pプラットフォームを立ち上げた。ユーザーは、長くて複雑なブロックチェーン・アドレスではなく、短いアドレスを使用して送受信できるようになった。

その他に、CBDC(中央銀行デジタル通貨)に関する技術やトークン化RWAによる決済試験も行っている。

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