- 独大手銀行KfW:アフリカの国「ブルキナファソ」でブロックチェーンアプリのテスト計画
- ドイツ国内No.3の大手銀行、ドイツ復興金融公庫(KfW)とブルキナファソ共和国の財務省が共同で、公共財務管理にブロックチェーンアプリの利用テストを開始する計画を明らかにした。
独大手銀行KfW:ブルキナファソでブロックチェーンアプリ試験計画
ドイツ国内No.3の大手銀行、ドイツ復興金融公庫(以下KfW)とブルキナファソの財務省が共同で、公共財務の管理にブロックチェーンアプリの利用テストを開始する計画を明らかにした。
今年の6月にもKfWは、ブルキナファソ政府が水道設備や、衛生設備を整えるための資金として、700万ユーロ(約8億9,500万円)の融資を行う契約を結んでいる。
また、先月には同行が開発したオープンソースアプリ「TruBudget」の試験を、コンサルティング会社であるAccenture社やBearingPoint社と協力し、ブルキナファソ国内で6ヶ月以内に実施するとの声明も出している。
このアプリケーションにより、リアルタイムで利用者の契約の保存や承認をすることが可能になるとしている。
これにより、無駄な書類作業などの削減や、資金が正当利用されているかの確認を容易にすることが期待されている。
通常はリスク管理のために、協力関係を結んでいる国々に支店を構えるのが一般的だが、同行はブロックチェーン技術を利用することにより、このようなプロセスを遠隔で処理することも考えているという。
KfWの取締役会のメンバーJoachim Nagel氏は以下のように話す。
TruBudgetは透明性を高め、協力関係を結ぶ国の機関を直接利用し、資金を安全に運用することを可能にする。
銀行で広がるブロックチェーン利用
スペインの大手銀行であるビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行、通称BBVAの分散型台帳技術を用いたプラットフォームを利用し、ドイツの高級自動車メーカーのポルシェに融資を行っている。
BBVAのプレスリリースによれば、これはヨーロッパとアジアへ販売店の分散型ネットワークを拡大するため、戦略的買収を支援する長期ローンで、融資額は1億5,000万ユーロ(約190億円)となっている。
BBVAはブロックチェーン技術について、「文書の処理をより安全性や透明性を向上させることを可能にし、トレーサビリティや改ざん困難性をもたらす」と評価し、ブロックチェーン技術を応用することにより、取引を自動化し、運用リスクを最小化させることを期待している。
さらに先日、米国ニューヨークのSignature Bankが来年1月より、自社のSignetプラットフォームをローンチし、ブロックチェーン技術を活用することで、シグナチャー銀行の法人クライアントに、(1日24時間、1年365日)取引手数料なしで米ドル建ての支払いサービスを提供する予定をしていると報じられた。
このように、銀行でのブロックチェーン技術の利用は広がりを見せている。
nitpicker / Shutterstock.com
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