
TRON、ブロックチェーンアカウント数3億を突破
パブリックチェーンプラットフォームのTRONは12日、ブロックチェーンアカウント数が3億を突破したことを発表した。分散型インターネット構築における進展を示すとともに、急成長するパブリックチェーンとしての地位を確立している。
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技術基盤と主要指標
2018年5月のメインネット稼働以来、TRONは分散型インターネットインフラの構築に注力してきた。技術面では、DPoSコンセンサスメカニズムを採用し効率的かつ低コストの取引基盤を提供している。
現在、TRONの総取引数は100億件を突破、総ロック額(TVL)は196億ドル以上に達し、累計で17.7兆ドル以上の取引が処理されている。日次アクティブユーザー数は平均200万を超えている。
トロン(TRON)とは
TRONはジャスティン・サン氏が創設した高速・低コストの分散型ブロックチェーンで、ステーブルコイン流通とDeFiに強みを持ち、3億を超えるアカウント数を誇るエコシステムを構築している。
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ステーブルコイン分野での成長
TRONはステーブルコイン分野で顕著な成果を上げている。TRC20-USDTの流通量は677億枚を超え、世界最大のUSDT取引ネットワークとなっている。低コストの送金システムを実現し、国境を越えた決済のためのプラットフォームとしての地位を築いている。
ソラナとのクロスチェーン統合計画
3月18日、ジャスティン・サン氏はXにおいて、TRXトークンのソラナエコシステムへの統合計画を発表した。この統合により、両ブロックチェーン間の相互運用性が強化される見込みだ。
トロンの約2,000TPSに対し、ソラナは理論上65,000TPSの処理能力を持っており、両プラットフォーム間での相乗効果が期待されている。
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規制対応と今後の展望
TRONはTetherおよびブロックチェーンインテリジェンス企業TRM Labsと共同でT3金融犯罪対策ユニット(T3 FCU)を設立し、不正取引の監視・対策にも取り組んでいる。
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今後はWeb3、AI、メタバースなどの先端技術との統合を進め、より安全で効率的なブロックチェーン基盤の提供を目指すとしている。