
S&P500指数に初の純粋仮想通貨企業として採用
米最大の仮想通貨取引所コインベースが米主要株指数S&P500指数に採用されることが13日に発表された。同社はディスカバー・フィナンシャル・サービス社に代わり、5月19日の取引開始前に指数入りする予定だ。この発表を受け、同社株価は時間外取引で9%以上上昇した。
コインベースは2021年4月14日にナスダックに直接上場した企業で、現在の時価総額は約530億ドルに達している。
S&P500指数への採用には直近四半期と過去4四半期合計での黒字が条件となる。一方、2025年第1四半期、コインベースは調整後純利益5億2700万ドルを報告したが、総収益は前四半期の23億ドルから20億ドルに減少。取引量が10%減少したことで取引収益も19%減の12億ドルとなった。
ブロック、ペイパル、ビザなどS&P500指数に既に採用されている企業も仮想通貨サービスを提供しているが、コインベースは純粋な仮想通貨企業として初めての編入となる。
S&P500への編入について、コインベースは公式SNSで「最初は無視され、次に笑われ、次に抵抗される。そして、最後にS&P500に追加される」と述べている。
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