CoinPostで今最も読まれています

米国、経済制裁対象国のイランが開発に関与した「仮想通貨」も封じ込める動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国がイランの仮想通貨への制裁を検討
 米国の経済制裁への対抗措置として誕生したイラン政府主導のデジタル通貨発行に対し、米下院議会で制裁法案が提出された。当該仮想通貨を用いた米国内での経済活動を行った者、関与した米国人も制裁対象となる。

米国がイランの仮想通貨への制裁を検討

米国は先日、サイバー犯罪に使用されたビットコインアドレスを特定、発表しており、経済犯罪対策や経済制裁において、仮想通貨関連領域まで視野に入れて始めている。

   

米国下院議員であり、共和党選出のMike Gallagher氏は12月17日、下院議会にイランの金融機関と仮想通貨開発に対する制裁法案を提出した。

法案は、イランのGallagher下院議員をはじめ複数の議員によるもので、イランの金融機関およびイランが「デジタル通貨」の開発・使用およびその他一切の関与に対して、米国が全面的な制裁を可能にするよう求めるものだ。

米国下院議員に提出された法案は、イランの金融機関及び仮想通貨の開発・使用等に対し、全面的な制裁を提案している。

イラン仮想通貨制裁法案の詳細

法案は、以下の3部分からなる。

  1. 人権問題に端を発する現行の対イラン制裁のさらなる強化
  2. イランの銀行に対する新規制裁
  3. イランによるデジタル通貨の開発及び使用に対する制裁

その第三項目において、イラン政府が開発に関与したデジタル通貨(仮想通貨)を用いた米国内での経済活動を行った者。及び活動に関与したいかなる米国人も制裁対象となるとしており、制裁内容は口座凍結、ビザ発行禁止等が想定されている。

米国による仮想通貨制裁の背景

米国では先日、国務省がサイバー犯罪に使われたビットコインアドレスを公開、経済制裁対象リストに掲載するなど、経済犯罪対策や経済制裁において、仮想通貨関連領域まで視野に入れ始めている。

今回の法案提出も、米政界が仮想通貨の潜在力を評価し始めたがゆえの出来事であると言えるかもしれない。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPostの関連記事

イラン中銀発行、政府発行デジタル通貨の詳細が明らかに|米経済制裁措置迂回か
米トランプ政権による、イランへの経済制裁が再開した中、イラン政府主導によるデジタル通貨発行はさらに実現へ向けて着実に前進しており、その詳細がついに明らかになりました。国内での仮想通貨の注目度も上昇している。
"法定"仮想通貨ペトロが8/20よりベネズエラで導入か:1PTR=60ドルで固定
現在、ベネズエラでは経済混乱により大幅なインフレが起き、法定通貨の著しい価値低下が問題となっている。オイル価格に裏付けされた法定仮想通貨ペトロは、ベネズエラ経済を安定化させるカンフル剤となり得るだろうか。
   
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
06:45
Bitwiseとフィデリティ、イーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧