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「通信インフラからWeb3インフラへ」日本企業PTSが挑む米国証券法準拠のビットコインマイニングトークン

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2025年8月、日本の通信インフラ企業として10年以上の実績を持つPivotal Trend Service(PTS)が、米国証券法に準拠したビットコインマイニングトークン「PMN(Pivotal Mining Note)」の第一弾販売をまもなく開始する。従来のクラウドマイニングとは一線を画す、36ヶ月の長期固定契約と規制準拠型の設計が特徴だ。

Pivotal Trend Serviceを独占取材。通信インフラ事業からブロックチェーンインフラへの大胆な転換を決断した背景と、日本企業として米国STOに挑戦する意義について代表取締役CEOの曲 明(Doer Qu)氏に話を伺った。

代表取締役CEO 曲 明 (Doer Qu)氏

事業紹介

Pivotal Trend Service(PTS)は、2013年設立の技術企業。アジアの大手プライベート・エクイティ投資会社であるSAIF Partnersを株主に持つ同社は、NTT、KDDI、SoftBankなど大手通信事業者向けのインフラ構築・運用事業で10年以上の実績を持つ。

2024年、同社はその技術基盤を活かしてブロックチェーンインフラ事業へ参入。「すべての人が安全かつ合法的にビットコインにアクセスできる未来を創る」というミッションのもと、米国証券法準拠のビットコインマイニングトークン「PMN(Pivotal Mining Note)」の開発を進めている。

通信インフラの技術をマイニング事業へ

2024年にビットコインマイニング事業へ参入された背景について教えてください

当社は長年にわたり通信インフラやシステム運用に携わってきましたが、実はこの技術基盤こそが、ビットコインマイニングの安定運用に直接活かせると確信したんです。通信インフラで培ってきたシステム運用・安定稼働・監視制御の技術は、24時間365日の稼働が求められるマイニング事業にそのまま応用できます。

もう一つの大きな理由は、次世代の分散型経済に貢献できるという確信です。単なる投資商品の提供ではなく、日本の事業者に最適化されたWeb3インフラサービスを提供することで、ブロックチェーンと実社会の橋渡しを担える。これが我々の使命だと考えています。

PMNの設計の初衷と、PTSがこのプロダクトを通じて伝えたい価値観とは何でしょうか

ビットコインは非常に魅力的な資産ですが、価格変動が激しく、多くの個人投資家が市場の雰囲気に流され、結果として高値で買い、安値で手放すという失敗を繰り返しています。

私たちがPMNを設計したのは、こうした「感情に左右される投資」から普通の人々を解放したいという思いからです。

PMNは、価格の上下を予測して一喜一憂するのではなく、長期的かつ規律ある形でビットコインを積み上げられる手段を提供します。

私たちは、ビットコインの本当の価値は短期的な値動きではなく、時間を味方につけて長期で保有することにあると考えています。

PMNを通じて、誰もが市場のノイズに惑わされず、安心してBTCを積み立てられる環境を整えたい。

それが私たちPTSが掲げる価値観です。

36ヶ月の長期設計が生む投資価値

PMNが採用する36ヶ月一括BTC配当の設計思想について詳しく教えてください

PMNは「最も効率よく、かつ安全にBTCを取得する投資モデル」を目指して設計しました。市場でのスポット購入は価格変動リスクが大きく、ドルコスト平均法では上昇局面で総取得量が減少してしまう。マイニング機材の自営運用は初期投資が高額で専門知識も必要です。

これらの課題に対してPMNは、3つの構造的強みを持っています。

第一に、BTCをマイニングから取得するため、市場価格が高騰したタイミングで購入する必要がない。

第二に、投資時点で3年間の取得コスト(電力・算力)が固定され、将来のコスト上昇リスクを排除できる。

第三に、36ヶ月のロックアップにより「売らずに持つ(Mine and Hold)」を強制し、短期売買の誘惑から投資家を守る仕組みを提供する。

つまり、「今の価格で将来のBTCを予約する」構造なんです。ボラティリティの高い市場環境において、心理的にも構造的にも”ブレずにBTCを持ち続ける仕組み”を提供しています。PMNは、これまでになかった「感情を排した長期的BTC積立のためのツール」として、投資家が時間を味方につける新しい選択肢を提供します。

クラウドマイニングとの決定的な違い

他のクラウドマイニングサービスとPMNの決定的な違いは何でしょうか

最大の違いは、PMNが米国証券法Reg D/Reg Sに準拠した正式な「セキュリティトークン(デジタル証券)」である点です。米国の法律事務所が作成した私募向け開示文書(PPM)および投資契約書に基づいて発行され、KYC / AMLを含む投資家保護ルールを厳格に遵守しています。一方、多くのクラウドマイニング契約は法的な投資商品とは見なされておらず、投資家保護や開示義務が不明確なケースも少なくありません。

また、一般的なクラウドマイニングは1〜3ヶ月、長くても12ヶ月程度の短期契約が多く、価格や条件がビットコイン相場に応じて頻繁に変動します。PMNは、業界初となる36ヶ月の長期固定価格契約により、3年先までのコストを確定しており、価格高騰期にこそ相対的に高い利回りが期待できる設計です。

さらに、Tier1企業との直接契約(上場マイニング企業を含む)により、95%以上の稼働率を保証できます。36ヶ月間にわたってマイニングからBTCを生成し、満期時に実際のBTCを一括受け取りできます。PMNの配当は企業の財務に依存せず、マイニングで実際に生成されたBTCそのものを投資家が直接受け取れます。「価格連動型のファンド」ではなく、「BTCの生成源から直接得るモデル」として明確に差別化されています。

私たちはこの設計を通じて、投資家が日々の相場に振り回されることなく、機関投資家と同じように、誰もが安心して、透明性の高い形でビットコインを長期に積み立てられる環境を提供したいと考えています。

PMNの信頼性を支えるグローバルパートナーについて教えてください。

PMNは単なる技術やハッシュパワーに依存した商品ではなく、世界的に信頼されるパートナーシップによって支えられたプロダクトです。

私たちは米国を代表するコンプライアンス型資金調達プラットフォームであるRepublicと提携し、発行プロセスを進めています。RepublicはSECおよびFINRAの規制下で運営され、これまで数百社の私募、クラウドファンディング、デジタル証券発行を支援してきた。米国の適格投資家層に深いリーチと高い信頼を持ち、特に法令準拠、投資家管理、クロスボーダー規制対応において豊富な実績を有しています。この連携により、PMNの発行は米国証券法に完全準拠した形で進められています。

さらに、PMNは将来的にINXを通じて二次市場での流通も予定しています。INXは世界初のSEC登録デジタル証券取引所であり、史上初となるSEC登録済みセキュリティトークンIPOを成功させたプラットフォームです。機関投資家や適格投資家向けに、安全で透明な二次市場取引を提供する成熟したインフラを備えています。

このように、発行段階ではRepublic、流通段階ではINXという、世界トップレベルのコンプライアンスプラットフォームを活用することで、PMNは単なる革新的プロダクトではなく、厳格な審査を経て世界基準の規制環境に裏付けられた、長期的に信頼できるビットコイン累積手段であることを投資家に示したいと考えています。

日本企業が米国STOに挑戦する理由

米国でのSTO実施で最も苦労された点と、日本企業が乗り越えるべき課題について教えてください

正直なところ、極めて厳格な法規制への完全準拠は想像以上に大変でした。法務・会計・KYC/AML・投資家管理・トークン制御など、すべてのプロセスで詳細な検討と書面整備が求められ、膨大な時間と手間がかかりました。ただ、私たちは「厳しさはむしろ信頼の源泉である」と捉えています。ルールを守ることこそが投資家に対する誠実さであり、プロジェクトの持続性につながると信じています。

日本企業にとって最大のハードルは、技術や法務の問題以上に「思想的な壁」です。日本では「前例がないものは避ける」という文化が根強い。私たちのようなセキュリティトークンによるビットコインマイニング事業は国内では前例がなく、関係各所との対話・説明に相当な時間を要しました。

しかし、国境を超えて法規制を理解し、時間をかけて信用を積み上げることこそが、日本企業の強みになると考えています。私たちはその一歩を踏み出す挑戦者として、制度と技術の橋渡しに努めています。

投資家を守るリスク管理の仕組み

ビットコイン価格変動やマイニング難易度上昇への対策について具体的に教えてください

PMNは複数レイヤーによるリスクコントロールを設計に組み込んでいます。まず、Tier1のマイニング事業者(上場マイニング企業を含む)と36ヶ月の固定価格契約を締結し、電力単価やホスティング費用を事前にロックしています。契約には月間95%以上の稼働率保証も明記されており、機器トラブルによる収益低下リスクを低減しています。

また、配当をBTC建てにすることで、法定通貨のインフレや為替リスクから独立した資産保全を実現しています。36ヶ月という長期設計により、一時的な難易度上昇や報酬減少といった短期的リスクも平均化される仕組みです。

さらに、「予備算力量(Reserve Capacity)」という独自の仕組みを設けています。想定されるマイニング収益の一部を予備として確保し、突発的な稼働低下や外的要因による短期収益の落ち込みに備えたクッション機能を持たせています。これにより、長期のBTC累積目標を安定的に達成できる設計となっています。

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