
BTC追加購入で調達
米ナスダック上場で、ビットコイン保有量で業界最大手のマラホールディングスは7月23日、8億5,000万ドル(約1,240億円)の無利息転換社債発行計画を発表した。2032年満期の転換社債は適格機関投資家向けの私募により発行され、追加で1億5,000万ドルの発行オプションも設定される。
調達した資金の大部分はビットコイン(BTC)の追加購入に充当される予定で、BTCポートフォリオの拡大を図る。同社は現在、5万BTCを所有。ビットコインマイニング事業とデジタルエネルギーインフラ事業を主力としており、仮想通貨市場での地位強化を目指している。
転換社債は現金、株式、または両方の組み合わせでの転換が可能で、マラ側に選択権がある。2032年5月1日まで転換は特定の条件下でのみ可能となり、株価が転換価格を下回る場合は2030年1月4日に投資家による買戻し請求権が発生する。
また、調達資金の一部である最大5,000万ドルは、2026年満期の既存1%転換社債の償還に使用される計画だ。この償還に伴い、ヘッジファンドによる株式売買活動が予想され、株価変動要因となる可能性があると見られるる。
マラは転換による希薄化を抑制するため、金融機関との間でキャップドコール取引を実施する予定だ。この取引に関連する金融機関のヘッジ活動により、社債価格決定時や償還期間中に株価が変動する可能性があると同社は警告している。
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