はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、ブロックチェーン「Kinexys」でオンチェーンレポ取引開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日次取引高は1,470億円に到達

金融大手JPモルガンは7日、HQLAx、Owneraと協力し、自社開発ブロックチェーン「Kinexys」を活用したオンチェーン・日中(イントラデイ)レポ・ソリューションの提供開始を発表した。

レポ取引業者は、JPモルガンで現金を、HQLAxで担保を日中決済することが可能になった。決済時間と満期時間は分単位で指定できる。

ソリューションの第一段階はすでに稼働しており、取引量は1日あたり最大10億ドル(約1,470億円)に達している。今後さらに増加が見込まれているところだ。

レポ取引とは

英語でRepurchase Agreementで、買戻し契約取引のこと。有価証券を一方が他方に売却し、一定期間後にあらかじめ決められた価格で買い戻す契約。実質的には、担保付きの短期融資とみなされる。

なお、「Kinexys(旧称Onyx)」はJPモルガンが2020年に立ち上げたイーサリアム(ETH)基盤のプライベートブロックチェーンである。デジタル通貨「Kinexys Digital Payments(旧称:JPMコイン)」を利用して、トークン化資産の取引やグローバル決済を促進している。

HQLAxは、グローバルな証券貸借・レポ市場において、機関投資家向けに流動性・担保管理ソリューションを提供することに特化した金融テクノロジー企業である。

今回のレポ・ソリューションは、HQLAxのプラットフォーム上の証券の所有権を、JPモルガンのKinexys上の口座を介して、JPモルガンのデジタル金融アプリケーションで決済された現金と交換できるようにする。

JPモルガンとHQLAxは、取引実行から担保と現金の交換まで、レポ取引全体を調整し、正確な決済を実現。これにより、レポ取引の参加者は日中流動性を最適化することが可能だ。

Owneraは、デジタル資産の分野で相互接続ソリューションを提供している企業。同社のルーターは、売り手機関が流通させるトークン化資産を買い手の需要と結び付けてグローバルな流動性を実現させている。

今回のソリューションでも、Owneraのルーターは市場参加者をピアツーピアで接続し、デジタルプラットフォーム全体にわたってアプリケーション層を統合的に連携させる。

Owneraのアミ・ベン=デイビッドCEO兼創設者は次のようにコメントした。

日中レポは、トークン化資産の中でも、一番魅力的なユースケースの一つだ。1日あたり最大10億ドルの取引量に達したことは、このモデルのスケーラビリティ(規模拡張性)を実証する素晴らしい事例となった。

この勢いをさらに発展させ、オープンで協調的な方法で、より広い市場にこのソリューションを拡大していきたい。

今回立ち上げられたプラットフォームは、将来的に様々な取引所、担保源、デジタルキャッシュ手段(預金トークン、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨ソリューションなど)へも拡張できるようになっている。

なお、トークン化については7月、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長が、イノベーション奨励のために証券トークン化における規制の例外措置を検討していると明かしたところだ。

関連:「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長が明かす=ブルームバーグ

JPモルガンは7月、大手仮想通貨取引所コインベースと主にステーブルコイン分野での提携を発表している。

関連:「仮想通貨は万人のもの」、コインベースとJPモルガン・チェース提携発表

関連:仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:20
カザフ中銀、ソラナで自国通貨連動ステーブルコイン発行
カザフスタン中央銀行がマスターカードやユーラシアン銀行と連携し、ソラナブロックチェーン上で法定通貨「テンゲ」連動ステーブルコインKZTEのパイロット事業を開始した。
11:03
Gate Japan、今期中のサービス開始を目指す──グローバルで培った技術力で図る差別化戦略
Gate JapanのPace氏独占インタビュー。日本市場への再参入戦略、グローバルで培った技術力とコンプライアンスを活かした差別化、今期中のローンチに向けた取り組みについて語った。
10:25
WLFI、独自のデビットカードと決済・取引アプリをローンチ計画
トランプ一族関連のDeFiプロジェクト「WLFI」が独自デビットカードとアプリを立ち上げる計画だ。Apple Payにも連携し、仮想通貨決済の普及を目指すとしている。
10:15
Bakkt、マイク・アルフレッドを取締役会に任命
仮想通貨関連企業Bakktは、マイク・アルフレッド氏が同社の取締役会に加わることを発表。ビットコイン関連企業での経験などに言及し、同氏について説明した。
08:15
テザー、評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か=報道
ブルームバーグがステーブルコイン最大手テザーが企業価値5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討していると報じた。同社戦略顧問は資金調達予定を否定。
07:45
ヴィタリック、BaseなどのL2の安全性を強調
ヴィタリック・ブテリン氏は、コインベース支援のL2「Base」は正しく開発が行われているとの見方を示した。L2の資産は、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンに管理される設計になっていると説明している。
07:00
モルガン・スタンレー、E-tradeで仮想通貨取引開始へ
モルガン・スタンレーが仮想通貨インフラ企業ゼロハッシュと提携し、Eトレード顧客向けに来年前半から仮想通貨取引サービスを開始すると発表した。
06:30
リップルRLUSD、ブラックロックなどのトークン化国債ファンドと交換可能に
リップルとセキュリタイズがブラックロックのBUIDLとバンエックのVBILLトークン化ファンド保有者向けにRLUSDステーブルコイン交換機能を開始した。
06:10
CZ氏、YZiラボの外部資金調達報道を否定 ASTER高騰で注目度高まる
バイナンス共同創設者のCZ氏がYZiラボの外部ファンド転換報道を否定。外部投資家を一切求めていないと明言した。
05:45
米CFTC、ステーブルコインをデリバティブ取引の担保として認可
米商品先物取引委員会がステーブルコインを含むトークン化担保をデリバティブ市場で使用する制度の導入を発表した。10月20日までパブリックコメントを募集する。
05:30
米SEC委員長発言、仮想通貨企業の迅速な製品投入を支援
SECのポール・アトキンス委員長が年内に仮想通貨企業向けイノベーション適用除外制度の導入を目指すと表明した。企業が迅速に製品投入できる環境整備を進める。
09/23 火曜日
14:37
アーサー・ヘイズが7.5億円相当のHYPEを売却、その理由は?
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏がHYPEトークン7.5億円相当を全売却した。11月から24ヶ月で約119億ドルのトークンアンロックが開始されることにより、Hyperliquidに真の試練が迫ると同氏運営のファンドMaelstormは警告している。
13:50
初のビットコイン・トレジャリー企業2社合併 Striveがセムラーを買収 
仮想通貨ビットコインを蓄積するStriveとセムラーが合併、合計10,900BTCを保有することになる。ビットコイン・トレジャリー企業の再編可能性について指摘する論者も存在する。
09:30
ビットマインの保有イーサリアムが供給量2%を突破 さらなる買い増しへ
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が240万枚を突破し、供給量の2%を超えた。新たに540億円を調達し、イーサリアムの蓄積を加速させる計画だ。
09:20
ビットコイン急落、米株・金が最高値圏のなか独歩安、トレジャリー企業とステーブル増発に限界感|仮想NISHI
ビットコイン市場は22日に急落した。背景として、ストラテジー社の追加購入が限定的であったことから、主要トレジャリー企業の追加購入余力が減退しつつあるとの市場予想が広がったことが挙げられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧