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ソフトバンク出資のImprobable、「Somnia」のメインネットをローンチ 独自トークン発行も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メインネットをローンチ

ソフトバンクグループや米大手VCのa16z(Andreessen Horowitz)らが出資する英企業Improbableは2日、L1ブロックチェーン「Somnia」のメインネットをローンチしたことを発表した。

SomniaはSomnia財団との契約のもとでImprobableが開発したブロックチェーン。発表では、大規模な仮想世界とオープンなデジタルエコノミーのために設計された初めてのブロックチェーンだと説明した。

ソフトバンクグループの「SoftBank Vision Fund 2」とa16zがImprobableの資金調達を主導したことが明らかになったのは2022年4月。この時Improbableは、当時のレートで約190億円を調達した。

関連:英VR関連企業「Improbable」、ソフトバンクなどから約190億円調達 メタバース進出へ

Somniaは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)と互換性のあるブロックチェーンで、パフォーマンスの高さが特徴であるとImprobableは説明。半年間のテストネットでは20億超のトランザクションを処理したと述べるなど、メインネットローンチ時点における実績の高さをアピールしている。

また、すでにエコシステムには70超のプロジェクトが展開しているとも説明。ネットワークを使用するウォレットの数は1.1億超で、バリデータの数は60だとした(一部の数値は情報源によって相違あり)。

主なユースケースとしては、ゲーム、ソーシャルプラットフォーム、DeFi(分散型金融)などの大規模な消費者アプリを想定。技術的な特徴については、1秒間に100万トランザクション以上を処理することが可能なことなどを説明した。

他にも、テストネット段階では、グーグル・クラウドやBitGo、Fireblocksと協業し、スケーラビリティやセキュリティなどを強化したとも述べている。

関連:「Otherside」の開発企業Improbable、160億円調達か

独自トークン発行

Somniaについてはプロジェクトとして2日に、Improbableとは別のプレスリリースを発表。その中で、メインネットのローンチに加え、独自トークンの「SOMI」をローンチしたことも公表した。

SOMIの主な用途は、トランザクション手数料、バリデータ報酬、ガバナンスやインセンティブ。独自トークンを導入することで、発展の次の段階に移行すると説明した。

Somniaの創設者であるPaul Thomas氏は発表で以下のようにコメントしている。

Somniaの開発は、新たなブロックチェーンのローンチ以上の意味がある。それは、ブロックチェーン技術が本来解放すべきオンライン体験の実現だ。

メインネットをローンチし、SOMIトークンで経済を支え、我々は企業、ブランド、開発者、クリエイター、ユーザーから成る発展中のエコシステムをサポートする。

我々は、他のブロックチェーンでは不可能な、ユニークで大規模な体験を実現することによって、600億の月間トランザクション数に達しようとしている。

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