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上場医薬品企業フローラ、分散型AI「0G」トークンのトレジャリー企業に 590億円調達 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゼロ・グラビティ(0G)財務戦略開始

上場医薬品流通企業Flora Growth Corp(フローラ・グロース・コープ、以下フローラ)は19日、暗号資産(仮想通貨)ゼロ・グラビティ(0G)コインの財務戦略を開始すると発表した。

これに伴い、フローラは「ZeroStack」へとブランド名を変更し、0Gのマイケル・ハインリック共同創業者が会長に就任する。なお「FLGC」のティッカーシンボルは維持する予定だ。

フローラはPIPE取引(公開企業に対する私募増資)を行って資金調達し、0Gトレジャリー戦略の土台を整える。

この取引は、ソラナ(SOL)トレジャリー企業DeFi Development Corpが主導し、Hexstone Capital、Carlsberg SE Asia PTE Ltd(CSAPL)その他の投資家も出資する。

フローラは、株式発行により、投資家から仮想通貨現物で3億6,600万ドル(約540億円)以上、現金および現金同等物で3,500万ドル(約52億円)を受け取る契約を締結したところだ。

普通株式(および新株予約権)を1株あたり25.19ドルの購入価格で発行・売却する。また、現物として拠出される 0Gトークンや一部の現物ローンの形で受け取る資金については、1トークンあたりの価格を3ドルとして計算している。

PIPE取引の完了は、9月26日頃を予定。完了後、フローラは調達した資金を用いて、0Gエコシステムのネイティブ仮想通貨「0G」を追加取得するとしている。

DeFi Development Corpとの連携の一環として、財務資産の一部をソラナでも保有する見込みだ。

Defi Development Corpのジョセフ・オノラティCEOは、「ソラナにおけるAI(人工知能)の導入を支援できることを大変嬉しく思う」とコメントした。

関連:パンテラ・キャピタル、ソラナの機関投資家採用が転換点と分析

ゼロ・グラビティ(0G)とは

0Gは、分散型AIの未来を支えるために設計されたブロックチェーンである。フローラの次期CEOとなるダニエル・レイス=ファリア氏は、次のように述べた。

AIは企業の行動を変革するだけでなく、インフラ構築の方法も変革しているところだ。

0Gトレジャリー戦略は、透明性、検証性、大規模性、費用対効果、プライバシーを重視したAI開発を可能にする基盤インフラへの、株式ベースのエクスポージャーを機関投資家に提供する。

0Gのエコシステムを開発しているのはゼログラビティ・ラボである。独自のストレージネットワーク、コンピューティングネットワーク、トレーニングマーケットプレイスを垂直統合し、AIワークロードを完全に分散化することに取り組むWeb3 AI企業だ。

昨年11月には、Hack VC、Delphi Digital、OKX Ventures、Samsung Nextその他のベンチャーキャピタルから、シードラウンドで4,000万ドル(約59億円)を調達完了している。

この際、0Gのハインリック共同創業者は、AIの開発は中央集権化されているが、分散型AIオペレーティングシステム(dAIOS)により、セキュリティ、透明性、アクセス性を保証するオープンで分散化されたAIオペレーティングシステムを構築していくと話していた。

dAIOSは、大規模データセットのための分散型かつ安全な環境を提供し、最大50GB/秒の高速処理を実現するとしている。

関連:0Gエコシステム、世界初の分散型AIオペレーティングシステム開発のために2億9,000万ドルの資金を調達

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