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「ハイパーリキッドは初期のソラナを彷彿とさせる」アーク・インベストのキャシー・ウッドが強い関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「初期のソラナを思わせる」と評価

米資産運用企業アーク・インベストのキャシー・ウッドCEOは、その将来に期待している暗号資産(仮想通貨)としてビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)を挙げた。ハイパーリキッド(HYPE)への注目も示している。

ウッド氏は、27日に公開された番組で、ハイパーリキッドについて新たに台頭してきた仮想通貨だが「エキサイティング」であり、現在は主要な仮想通貨の一つになったソラナの初期の頃を思い出させると語った。

HYPEは、急成長を遂げた分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドのネイティブトークンである。著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏は8月末、ステーブルコインが今後分散型取引所(DEX)に流入することや、ハイパーリキッドがDEX市場で大きなシェアを占めていることからHYPEについて強気予想を展開した。

ただし、今月にはヘイズ氏がHYPEトークン全てを売却したことが判明している。

理由としては、2025年11月29日から、総額約119億ドルのHYPEトークンが、24か月かけて段階的にアンロックされる予定であることに言及した。また、ハイパーリキッドの競合となる分散型永続契約取引プラットフォーム「Aster」が急速に台頭しているところだ。

DeFiLlamaのDEX取引高ランキングによると、ハイパーリキッドの24時間取引高は記事執筆時現在で約6.4億ドル(約950億円)で5位、Asterは約2.1億ドル(約310億円)で12位に位置している。

関連:仮想通貨ASTERが急騰 バイナンス創業者CZ氏が支持する分散型取引所

DEXとは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行う。

仮想通貨の「ビッグ3」

ウッド氏は、ビットコイン、イーサリアム、ソラナが仮想通貨の「ビッグ3」でありその将来性を信じていると話した。

ビットコインは、ルールに基づいたグローバルな金融システムであり、発行上限も存在していると指摘。また、レイヤー1のブロックチェーンとして一度もハッキングされたことがないとも続けた。

イーサリアムについてはDeFi(分散型金融)の世界を支え、重要な役割を果たしていると述べる。一方で、Baseなどレイヤー2プロジェクトがその手数料の多くを吸収し、競争が激化する可能性があるとした。このため、イーサリアムにも投資しているものの、ビットコインが主役と考えていると話す。

ウッド氏は、ソラナにはBreira Sportsを通じて投資していると述べた。

ナスダック上場のスポーツ関連企業Breira Sportsは今月、Solmateにブランド名を変更し、ソラナ・トレジャリー企業になると発表している。ソラナを蓄積・ステーキングするとともに、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビにバリデータ事業を構築する計画だ。

アーク・インベストも、Pulsar Group、RockawayX、ソラナ財団などと共に同社に出資している。

ウッド氏は、ゴールド(金)の最近の上昇について聞かれ、技術革新によるイノベーションに焦点を当てているので投資対象外としていると述べた。

また、経済学の視点では通常、ゴールドの上昇はインフレの前触れと見られるが、今回はそうではないと考えると意見した。メタル・トゥ・ゴールド指数(ゴールドに対する他の工業用金属の価格比率)が0.89以下に低下したことに言及し、中国の不動産バブル解消、地政学リスクが影響している可能性があると話している。

関連:ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説

関連:アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析

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