CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン急落時にロスカット連鎖が発生 先物主導の動きが継続|仮想通貨朝市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況
ビットコインは、週末から21日にかけて急騰と急落を記録し、まるごと打ち消す”シンプソン相場”の様相を呈した。当時の状況と、USDTの動きを追った。

仮想通貨最新マーケット

1月21日の仮想通貨マーケット情報

ビットコイン

8時時点のデータは以下の通り。

BTC価格(21日8時)
価格 前日比
現在値 390,300円 3.34%安
24h高値 407,000円
24h安値 384,001円
出来高 5879億円 +17%

21日にかけて週末の仮想通貨相場は乱高下が続き、三角保ち合いから大陽線形成後に急騰が確認されたものの、上昇の勢いは維持できずに反落、上昇の勢いをまるごと打ち消す”シンプソン相場”の様相を呈した。

2019年にはいってから、保ち合い抜けを意識した急騰と反落を繰り返しており、ポイントを狙った動き、主にビットコイン先物やFXなどを中心とした動きが続いている。現在年初来安値水準から300ドルほど高い価格帯で下支えしている状況ではあるが、現物の買い戻しには厳しい状況になっているといえるだろう。

BitfinexとBitMEXで大量のロスカット

20日夜に急落した相場の状況

当時の状況を動画で分析したハル氏(@kasou365)は、1段目の急落で、BitMEXで強い売りが確認され、一時BitFlyerFXでの買い支えで乖離がプラスになったものの、耐えきれずに急落に繋がったと分析している。その後BitMEXでの売り仕掛けが継続し、2段目の下落に突入したようだ。

BitMEXとBitfinexのLS(ロングとショート)ポジションの動きやロスカットの状況を掲載するBullbearanalyzer.comのデータで見ていくと、急落した当時、Bitfinexで1400BTC、BitMEXで18000BTCのロスカットが確認されており、相場急落を助長させた要因になり得ている。

Bitfinexのポジション推移

出典:bullbearanalyzer.com

BitMEXのポジション推移

出典:bullbearanalyzer.com

USDT価格が下落に傾く

また、相場の下落時に、KrakenのUSDTUSD価格が下落に一時傾く場面が見られた。

1ドルの価値を持つ仕組みのUSDTは、基本的に1USDT=1USDを保つ動きをするが、これまで何度も大きく乖離する状況が見られていた。

昨日のビットコイン急落のタイミングでもUSDT価格が下落する場面が見られており、相関している可能性は依然拭えていない。

これまで1ドルから上に1.3%〜2%ほど乖離していた状況であったが、昨日の急落タイミングで1USDT=1USDの価格水準まで下落、年初に当たる1月1日の底値水準まで値を戻した。

1USDT=1USDの価格を維持する仕組みだから、現在の価格帯で問題ないのではないか?と思えるが、本日も含めた過去の下落タイミングとUSDT価格の相関性が高い点や、依然USDTシェアが仮想通貨市場で高い水準を維持している点を踏まえても警戒しておく必要はあるだろう。

10兆円にあたるUSDTの無効トランザクション

なお、USDTに関して週末きになる動きが見られた。

1月19日、「1T1TANxYSD8YRZxPeSn5beP8jeDWEWXLA」のアドレスから、10兆円を超える無効トランザクションを連発していることが確認された。

10兆円は、仮想通貨市場全体の時価総額に近い数値であり、存在し得ない価格である。

ただこの無効トランザクションにも大きな問題点がある。

それは、仮に無効送信アドレスであっても、大口送金のBOTが感知してしまい、市場のFUDになり得てしまう点で、BOTの報告をみて投資家心理を悪化させる原因になる場合や、USDTの相関性をみて取引するトレーダーやBOT取引にも影響しかねない。

これらの動きをみて、大口移動をトラッキングするBOT「Whale Alert」でも対応方針を発表する状況に発展した。

本日21日夜に公開した最新の仮想通貨相場に関する内容は以下の記事で掲載しています。

内容:ハッシュレートから考察したビットコインの重要価格帯、BitMEXで「約5000BTC」の売り板出現

ハッシュレートから考察したビットコインの重要価格帯、BitMEXで「約5000BTC」の売り板出現|仮想通貨市況
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

日本政府が仮想通貨決済システムを開発した「Crypto Garage社」をサンドボックス制度の対象に|フィンテック関連事業では初
政府は18日に、サンドボックス制度の対象として、仮想通貨決済システムを認定したことを発表した。これにより、規制の対象とならずに該当技術の実証実験が可能となる。なお、同制度の認定はフィンテック関連事業においては今回の案件が初である。
仮想通貨及びビットコインに関連するクジラ追跡BOTが「20兆円規模のUSDT送金」を報告|ブロックチェーンデータから誤報の可能性が浮上
大口の動きをトラッキングするBOT「Whale Alert」は1月16日11時、過去最大級とみられるUSDTの大口送金を報告し、リツイートが殺到、市場参加者の警戒感が高まった。BOTの内容を独自調査した結果、誤報の可能性が高いことがわかった。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧