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「金と比べて過小評価」、ビットコインの年末価格を16.5万ドルと予測=JPモルガン

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「デベースメント・トレード」の拡大が追い風に

The BlockやCoinDeskが報じたところによると、JPモルガンのアナリストは10月2日、ビットコイン(BTC)が年末までに16万5,000ドルまで上昇する可能性があるとの見解を示した。ボラティリティ調整ベースで金(ゴールド)と比較した場合、ビットコインは過ぎ小評価されているという。

JPモルガンのアナリストらは、ビットコインと金のボラティリティ比率が2.0を下回り、ビットコインが金の約1.85倍のリスク資本を消費している状況だと指摘した。この比率に基づくと、ビットコインの現在の時価総額2兆3,000億ドルは約42%上昇する必要があり、理論上の価格は16万5,000ドルになるという。(リスク資本とは、価格変動リスクに応じて投資家が資産に割り当てる資金量のこと)

また、評価差が2024年末のビットコイン3万6,000ドルの過大評価から、現在はボラティリティ調整後の金水準と比較して約4万6,000ドルの過小評価に転じたと指摘した。この上昇予測は、代替的な価値保存手段への投資家需要の高まりを示す「デベースメント・トレード」の拡大を背景としている。個人投資家が2024年後半以降、政府赤字、インフレ、地政学リスク、中央銀行の信頼性、法定通貨の弱体化への懸念からビットコインと金のETFに資金を投入している。

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ビットコインETFへの流入は2025年初めに急増したが8月に減速し、一方で金ETFへの流入は最近勢いを増して両者の差を縮めている。機関投資家はCME先物を通じて参加しているが、先物のポジショニングはETF流入に遅れており、デベースメント・トレードでは個人投資家の傾向が強いことを示している。金価格が最近数週間で急騰したため、アナリストらはビットコインが相対的により魅力的に見えると述べた。

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JPモルガンは8月にビットコインの年末価格を12万6,000ドルと予測していたが、今回の新たな目標価格は金の値動きを反映している。

Citi予測

一方、シティグループも10月1日の報告書で、仮想通貨市場が新年に向けて穏やかだが意味のある勢いを持つと予測した。シティは2025年末のビットコイン価格を13万3,000ドルと予想し、以前の13万5,000ドルからわずかに下方修正した。

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シティのアナリストはイーサリアム(ETH)については4,500ドルと予想し、以前の4,300ドルから引き上げた。シナリオは広範囲に及び、株式市場が上昇しフローが加速すればビットコインは15万6,000ドルまで上昇する可能性があるが、景気後退下では8万3,000ドルまで下落するリスクもある。イーサリアムの強気シナリオは6,100ドルで、弱気シナリオはかなり低い水準となっている。

また、シティは12カ月後のビットコイン目標を18万1,000ドル、イーサリアムを5,400ドルに設定。ビットコインは規模と「デジタルゴールド」としての物語により新たな流入を捉える有利な立場にあり、イーサリアムはステーキングとDeFi関連の利回りから恩恵を受ける可能性があるという。

一方、米国を中心とした規制環境の改善は追い風となるが、景気後退圧力などのマクロリスクが強気シナリオを頓挫させる可能性もあると警告した。

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