
CZ氏への恩赦検討が進展か
バイナンス共同創設者チャンポン・ジャオ氏(CZ氏)への恩赦に関するホワイトハウス内の協議が進展している可能性があることが11日、フォックス・ビジネスの報道で明らかになった。同局のチャールズ・ガスパリーノ氏が情報筋の話として伝えた。
トランプ政権関係者の多くは、CZ氏に対する刑事事件の根拠は弱く、重罪判決や懲役刑に値するものではなかったと考えているという。一方、トランプ大統領は恩赦に前向きとされるが、大統領一族が仮想通貨事業に深く関与していることから、政権内では恩赦の体裁を懸念する声もある。
CZ氏は5月のポッドキャストで、昨年の釈放後にトランプ大統領に恩赦を申請したと明かした。恩赦が実現すれば、バイナンスの筆頭株主であるCZ氏の取引所復帰への道が開かれる可能性がある。
同氏は2023年にマネーロンダリング対策プログラムの維持を怠った罪で有罪を認め、昨年4カ月の服役を終えた。本人には5,000万ドルの罰金が科され、バイナンスは43億ドルの和解金を支払った。
トランプ氏は1月にダークウェブ「シルクロード」創設者ロス・ウルブリヒト氏に恩赦を与え、3月には仮想通貨取引所ビットメックスの共同創設者3名にも恩赦を発令した経緯がある。CZ氏に関する決定は近く下される可能性があるが、ガザ紛争や中国との貿易交渉など優先課題が多く、時期は不透明だという。
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