ビットコイン保有継続
イーロン・マスク氏率いるテスラは22日に発表した四半期報告書で、第3四半期にビットコイン保有により8,000万ドル(122億円)の利益を計上したことを明らかにした。同社は依然として11,509BTCを保有しており、現在の評価額は13億1000万ドル(約2,000億円)に達している。
テスラは2022年初頭以降、ビットコイン保有量を変更していないが、今年の価格上昇により評価額が急上昇した。同社は今年初めから新たな公正価値会計規則を採用しており、仮想通貨保有を取得原価ではなく現在の市場価格で報告することが義務付けられている。この調整により8,000万ドルの利益を「その他収益」として計上でき、2021年以来最も好調な四半期となった。
テスラの保有量は企業ビットコイン保有者として世界第11位にランクされ、マイクロストラテジーやメタプラネット、ブロックに次ぐ規模だ。一方、マスク氏が創業した航空宇宙メーカーのスペースXは21日、420億円相当の2,495BTCを複数のウォレットアドレスに移動したことが観測された。現時点でビットコインは移動も売却もされていない模様だ。
スペースXは22年半ばに保有量を約70%削減したと報じられており、それ以降ビットコインを追加購入していない。7月24日以来初めての保有資産移動となる。
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テスラは第3四半期に281億ドルの売上高を記録し、ウォール街の予測263億7,000万ドルを上回った。電気自動車の四半期販売台数が過去最高となり、米国の購入者が9月末に期限切れとなる税額控除を確保しようと急いだことが要因とされる。ただし1株当たり利益は50セントで、アナリスト予想の55セントを下回った。
一方、関税と研究開発コスト、規制クレジット収入の減少により利益が圧迫された。CFOのバイバブ・タネジャ氏は決算発表で、トランプ政権による自動車部品輸入関税が四半期で4億ドル以上のコストとなったと述べた。テスラは需要減少に対応するため、今月初めにモデルYとモデル3の低価格「スタンダード」バリアントを導入し、価格を約5,000ドル~5,500ドル値下げした。
また、マスク氏はサイバーキャブロボタクシー、セミトラック、メガパック3バッテリーの量産を2026年に開始予定だと発表した。
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