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チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Chainlinkでオンチェーン化

ブロックチェーンオラクル提供のChainlinkは3日、英国の大手インデックスプロバイダーFTSE Russellとの提携を発表した。

この提携により、FTSE Russellが提供する主要株価指数データがブロックチェーン上で利用可能になる。Chainlinkの機関投資家向けデータ配信サービス「DataLink」を通じ、50以上のパブリック・プライベートブロックチェーンで参照できるようになる見通しだ。

FTSE Russellは、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)傘下のインデックスプロバイダーで、同社が算出する指数は世界の資産運用業界で18兆ドル超の投資資産を運用する際の指標として活用されている。

各国の年金基金、ETF、アクティブ運用ファンドなど、グローバルな金融機関が市場のベンチマークとして採用しており、国際金融市場における主要インフラだ。

一方、Chainlinkは、DeFi(分散型金融)を中心に累計25兆ドル規模の取引価値を支えるデータ基盤として実績を築いており、今回の提携により、その信頼性が伝統金融領域にも拡張されることになる。

FTSE Russellの最高経営責任者(CEO)フィオナ・バセット氏は次のように述べている。

「トークン化された資産やETF、次世代の金融商品におけるイノベーションを実現するための大きな一歩となる」

対象となる主要指数

今回オンチェーン化の対象となるのは、世界的に利用されている株価・金融指標だ:

  • Russell 1000指数:米国の大型株約1,000社で構成され、平均時価総額は1.2兆ドル超
  • Russell 2000指数:中小型株を中心とする米国株指数
  • Russell 3000指数:米国株式市場全体の約98%をカバー
  • FTSE 100指数:英国を代表する優良企業で構成
  • FTSEデジタル資産価格指数:機関投資家向けのデジタル資産価格データ
  • WMR FXベンチマーク:世界為替市場の基準レート

「DataLink」は、金融機関やデータプロバイダーが自社データを安全にブロックチェーンへ配信できるよう設計されたターンキー型サービス。従来は各ブロックチェーンごとに個別の接続を構築する必要があったが、DataLinkを利用すれば一度の統合で複数チェーンへ同時配信が可能となる。

関連:チェーンリンク(LINK)|投資情報・リアルタイム価格チャート

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